あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > 木村佳乃


天地人 第27回「与六と与七」

2009年7月 05日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回はなんとなく考えさせられるテーマでした。兼続のいつも近くにいるからこそ、兼続の大きな存在の中に埋もれてしまって自分を出すことができない実頼は、ずっと思い悩んでいたのでしょう。奥方である小国家の娘とその父母のプレッシャーぶりもものすごいものがあります。ここまでいうとやり過ぎ感があるような気さえしてきます。特に奥方のしゃべり方、あんな奥さんがいたらストレスが溜まってしまうに違いありません。よく耐えました。

聚楽第の落成祝いで景勝の使者として上洛した実頼は、とにかく秀吉という大きな存在と雰囲気に飲まれてしまい、秀吉や茶々の言うことに従い官位と大国という名字を受け入れてしまいます。いいことなのかもしれませんが、あとでこのことが兼続や景勝の上杉としての考え方に反していることがわかります。このような官位がなくても上杉としての忠義は通すということを身をもって学ぶことになります。

後に上洛する兼続と景勝によってそのことを思い知ることになるのですが、このままぬるい環境のなかにいては成長できないと実頼はそのまま今日に残ることを決断することになります。確かに、弟としていつまでの与七と呼ばれ続け、予め正しい道ばかりを教えて貰っていてはいつまで経っても自分の実力を高めることはできないでしょう。そのことに気がついた実頼は、これからきっと大きく成長していくのでしょう。その成長の過程も描写して欲しいものです。

最後の場面でお船にとうとう子供が授かったことが分かります。それまで自分のもとから巣立っていく弟に少し寂しさを感じていた様子の兼続も、一瞬にして満面の笑顔になり不自然なまでの笑顔での見つめあいが10秒程度続きます。兼続としては、きっと父親がみせつけた子供のことを脳裏に感じていたに違いありません。すでに親ばか決定ですね。

次回は独眼竜正宗の登場です。歴史的な大物の登場にどのように上杉家が影響を受けていくのかを中心に注目したいと思います。

□■天地人紀行■□
新潟県新潟市
 天神山
 ひょうたん池
 天神山城址


【◇】越後ごっつぉ 天地人 直江兼続 愛のうどん TAUDO-30

天地人 第26回「関白を叱(しか)る」

2009年6月 28日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

始めから秀吉の兼続に対する金銭買収の場面が始まります。しかもその場面の描写として黙々と秀吉が砂金を積んで行く姿に、これでなびく人はいないだろうなと思わせるに十分なものでした。

ここで主従関係を秀吉の前に毅然と宣言する姿は本当に凄いと思います。兼続は前にも言っていましたが、景勝という主がいるからこそ、自分が輝いていられる訳であり、それが別な主の下で同じようなパフォーマンスをあげることができたかといわれれば全く謎なのです。

確か第1回の冒頭で、上洛の帰りに景勝と兼続が談笑しながら歩いている姿がありましたが、今回それが登場するのかと期待していました。しかし、まだ少し先なのかもしれませんね。もしかしたらもうやってこないかもしれません。

越後へ帰る時がやってきて、お涼さんが改めて兼続への恋慕を告白するのですが、これでもなびかなかった兼続は、相当お船さんを慕っているのですね。お父さんである千利休からも絶賛された兼続について、今回も景勝とどちらが主か分からなくなるほどでした。

帰ることになって、もう一つの懸念が石田三成でした。彼の正直すぎる姿勢に不安を感じた兼続は、人の心を信じるように諭します。このように双方のアドバイスを聞きあうことができる兼続と三成の関係はすがすがしい気分になります。友情っていいなと改めて思えるような気さえしてきます。

そして今回最大のポイントは家康でしょう。上洛した家康は、もう二度と秀吉に戦をさせないとして秀吉の陣羽織を下さいといい、秀吉はこれを鵜呑みにしたのか、はまったフリをしたのか陣羽織を差し出します。この二人の間には本当に取引のようなものが感じられ、裏の思惑が錯綜していることがわかります。

徳川と上杉双方に東国の守りを任せた秀吉にも思惑があり、家康が言っていたようにまだまだ世の中がどうなるか分からない世界が続きそうです。

□■天地人紀行■□
大阪府堺市
 大阪城天守閣
 豊国神社


紳士用扇子◇天地人 白◇高級シルク扇子NHK公認商品

天地人 第25回「天下人の誘惑」

2009年6月 21日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

景勝が病に倒れ、主な行事に対してはすべて兼続が参加するというまさに周囲から見るとどちらが主がわからないくなるような状況になるのですが、今回は兼続の主従関係に対する気持ちの強さを感じることができます。

秀吉の作戦としては、その主従関係の間に入り込み切り裂くことによって双方にダメージを与えようとするものでした。このあたりの秀吉の作戦について有名な人にも関わらず知りませんでした。人の心をうまく操りながら、その心の綻びをついてくるのが政なのであれば、それはすごく悲しいことですよね。

民のためという精神が描かれていないだけなのかもしれませんが、武将同士の心の探り合いが中心に描かれていて、このままだと秀吉という存在が民にとってどうだったのか分からないまま物語が進んでしまいそうです。確かに秀吉について描かれている大河ドラマではないので仕方ないのかもしれませんが。

今回の盛り上がりポイントは真田でしょう。まずは幸村が秀吉と兼続の前に現われ、秀吉の家臣であることを宣言します。今まで兼続の弟子だと言ってきた本人が突然秀吉に寝返ったような印象さえ受けるのですが、兼続は始めはむっとした様子だったにも関わらず、後で哀れだと信じるようになります。そしてもう一人が初音です。北条氏政のもとへ行ったはずの初音は兼続の元へ逃げてきたとのこと。このあたりでも景勝の周りではなく兼続の周りに人々が寄ってくるのが不思議なところではありますが、石田三成の助けもあってなんとか乗り切ることができそうです。

石田三成との関係などを見るといかに人と人の結びつきが重要かがわかるのですが、その心を利用しようとする姿は見ていて悲しくなります。この時代においてそうしないと生きていけないという時代的要因もあるのだと思いますが、人としての魅力を出すことができる、そんな人間模様をみることができたらいいと思います。

□■天地人紀行■□
大阪府堺市
 千利休屋敷跡
 椿井
 南宗寺
 千利休像
 伸庵


【愛と義】天地人スラブクロス甚平スーツ