あしたまにあーな

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真田丸 第6回「迷走」

2016年2月 14日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

前回大盤振る舞いをして安土にいた人質を大勢連れ出した信繁たちですが、逆に動きが悪くなってしまい途中で明智の手の者たちに見つかってしまいます。その結果姉の松が逃走中にがけから飛び降りてしまい、一堂は亡くなったと思ってしまうのですが、後ほど彼女の無事が確認されることになります。

信繁はずっと松を守り抜くことが出来なかった自分を責め、有能であると思い込んでいた自分に後悔をするのですが、こういった挫折が人を強くさせるのかもしれません。長澤まさみさんが演じるきりからは、バリバリ現代語で厳しいことを言われますが、この悔しい気持ちを梅にぶつけます。段々と梅、きりと信繁周りの恋愛模様が複雑になりそうな感じではありますが、今のところ梅が完全勝利と言ったところでしょうか。

真田家に戻ってくると、予想通り薫がもの凄い剣幕で信繁を責めるのですが、見ている方としては若干冷めた感じでした。いつか誰かが言っていましたが、今回のドラマは男性陣は重厚な演技をして見るものを魅了しているのですが、女性陣が今ひとつのような気がします。草笛光子さんの演技が一番落ち着いていていいなと感じるのですから、主要なメンバーにはもっと奮起して欲しいと思います。

真田家の舵取りをしている昌幸ですが、終盤までその方向性を定めるのに苦労します。織田家の家臣として滝川一益についていく姿勢を見せたかと思えば、北条に視線を向けてみたり、どうしていいか分からないという状況でした。しかしそれも、秀吉が明智を打ち破ったことによって雰囲気が変わります。昌幸は、もう大名にペコペコするのではなく、信濃を守り誰の下にもつかないと決めるのでした。

その伏線は、信濃の国が好きだという信繁の言葉があったからかもしれませんが、これによってこれからの真田家の方向性が定まることになります。最後のシーンでの草刈正雄さんの雄叫び、かっこよかったですね!次回も目が離せなさそうです。

◆真田丸紀行◆
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真田丸 第5回「窮地」

2016年2月 07日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

前回の最後の場面で、これまで栄華を極めていた織田信長が本能寺の変によってこの世を去ることになります。この辺りについても前回光秀が信長のぼこぼこにされていた1回のシーンだけで、動機付けをしてしまうのは早すぎなのではないかと思ったのですが、今回物語を見てみるとそれも仕方の無いくらい内容がつまっていました。それは、信長亡き後安土の町から逃れようとする人々。その中でも家康と松は特筆すべきものでした。

まず、家康ですがこれまでの大河ドラマでも登場した伊賀越え。先導するのは服部半蔵なのですが、案外適当で全ての村々に体制を完了させているのかと思いきや一部の村では襲われている武士も。そのあたりを問い詰めると時間が無くて周知できなかったところもあるとのこと。こういったことを言いだす大河ドラマは少なくと今まで見たことがなかったので新鮮でした。先を急いでいる途中での穴山梅雪の裏切り、そしてナレーションでの最期。もの凄く驚きました。

さらに、三谷さんらしい演出だなと感じたのは、しんがりに目を向け一生懸命明智から守っている姿を描いていたり、もの凄く坂道を下りなくてはならないときに家康以外の人々が意を決して降りていくのに対して家康だけが躊躇している場面。この状況では足軽達は動きを止めてじっと家康の言動を見守ります。

その雰囲気に耐えられなくなった家康は一気に降りていくのですが、この動かないことによる場面の緊迫とユーモアはこのほかのシーンでも多く見ることができ、シリアスな場面を楽しむことが出来ます。松の避難については、次回なんか動きがありそうですが、他の人質を抱えながらの信繁の動きに注目したいと思います。

真田家としては昌幸が今後どのように進んでいくのかを悩んでいて、信幸に意見を求めますが信幸はこの時代の武将らしく一度部下になったのだから信長に忠義を尽くすべきだと考えます。しかし昌幸はそうは考えていないようで策を巡らしていきます。きっとこの先に昌幸と袂を分かつことになる布石をジワジワと打っているのだと思います。

次回は、真田家がどのように進んでいくのか、また大きな方向転換が行われようとしていますので、楽しみにしたいと思います。

◆真田丸紀行◆
群馬県前橋市
 - 厩橋城址(前橋公園)

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天地人 第34回「さらば、越後」

2009年8月 23日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

とうとう大きな時代の変換点がやってきます。前回からすでに日本を統率する力がないと判断され、五大老制度を取り入れることになった秀吉の政権ですが、今回その秀吉も病に伏せってしまうようになりもはや天下人としての趨勢もないような状況にまでなってしまっています。

そんな秀吉が景勝ではなく兼続に申し伝えたのが越後から会津への国替えでした。最上や伊達など奥州には手強い相手がいると共に、関東にいる徳川家康を監視するという観点でも会津へ自分の気心がしれた人物を配置することが必須だったのです。100万石以上を得ることになった上杉の領地は会津だけではなく庄内や佐渡にまで及んでいました。多くの所領を頂くのはいいことなのですが、飛び地にしてしまうことによってその管理も非常に大変になってしまいます。それでも管理できると秀吉は信頼してのことだったのでしょうか。

兼続がお涼に語った部分で、本音を見ることができます。「自分が越後のためにやってきたことは一体何だったのだろう」確かにその通りかもしれません。命を賭けてみんなで守ってきたのは越後という国であり、心から愛している国なのです。それを変えられてしまうのは納得できない部分も多かったことでしょう。でも、兼続さん。そのようなことをお涼にではなくお船に言わなきゃダメだと思いますよ。泣いちゃダメだといっても、自分の中には心残りがあることを夫婦で共有しておいてほしかったですね。

この国替えによって伊達政宗は陸奥へと移されることになり、今後秀吉が亡くなった後は家康、政宗などが大きな影響力をもって上杉に迫ってくるだろうということの伏線をしっかりとここで踏んでいます。おそらく、これから会津へ移った後の上杉は周囲からの影響に翻弄されつつ時代の大きな波に飲込まれていくことになるのでしょう。そのとき、兼続や景勝はどのようにハンドリングしていくのか、その部分に関して注目していきたいと思います。

□■天地人紀行■□
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