あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > 山下真司


天地人 第11回「御館(おたて)の乱」

2009年3月 15日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

今回の出来事について、その責任は上杉謙信にあったのではないかと思えてきます。昔から自分の息子として2人を同じように側に置いておけば、当然自分が亡くなった後どちらも後継者になるものと信じて疑わないでしょう。しかも今回ドラマを見る限り明確にどちらという風に後継者を指名していないことから、ある意味起こるべきして起こった乱であるといえると思います。

春日山城本丸をおさえられた景虎は、景勝に対して戦うことをとうとう決心することになるのですが、それにしても景虎の背後にいる家臣はなぜみんな強面なひとばかりなのでしょうか。特に北条から来たという家臣の一人は明らかに悪党です。水戸黄門では越後屋として出てきそうな勢いです。

すでに戻ることができない状況になっているのですが、最後までこの戦いを諦めなかったのが仙桃院でした。仙桃院の気持ちを兼続に伝えに来たお船は、「自分も同じ立場なら同じことをした」と慰めつつ、「そなたが鬼になるなら、私は夜叉になろう」といい、さらに「そなたには私がついておる」とまでおっしゃって、ラブラブな雰囲気を醸し出します。この場面をたまたま見ていた信綱は、「わしは気にはしておらん」というのですが、明らかに気にしてますよね。熱血教師はここではなりを潜めているようです。

一度山を下りた景虎の選択は、ここまででは正解だと思います。籠城に持ち込めば、山の方が不利に決まっています。この状態で景勝がどのように突破していくのか来週に期待しましょう。

□■天地人紀行■□
新潟県上越市
・居多ヶ浜
・居多神社
・御館跡
・御館公園

天地人 第10回「二人の養子」

2009年3月 08日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 2 Comments →

一人の影響力絶大の武将が世の中を去るとき、その後に残される人たちは不安にかられ、そして跡取りになった人に対する不審は募るんですよね。上杉謙信という戦国時代にあって最強と言われた武将だけに、その跡継ぎに指名された上杉景勝のことをよく思わない人も多く、その一人である柿崎は景勝に対して夜討ちを仕掛け命を落とすことになります。

いつか勃発するのではないかと恐れていた、景虎と景勝との争いの火種はこのようにして徐々に大きくなっていくのでした。兼続も景虎に詰問したことから、景虎は大きく自尊心を傷つけられるのですが、兼続としても裏に控える家臣の思いを発散してあげないと身内から不満が爆発し、挟み撃ちになってしまうことからやむを得なかった判断だと後で明かします。

もうすこし穏便に事を進めることができなかったのか疑問は残りますが、最後の一押しをしたのは兼続の父である惣右衛門でした。彼が兼続らに今こそ本丸を抑えてしまわないといけないと諭すのです。

結果的にうまく抑えることになるのですが、これで仕掛けたのは景勝であることが明らかになってしまいます。景勝と景虎の中間にいる家臣たちは、いくら跡継ぎが景勝であることが分かっていても、あまりよく思わないでしょうね。今後、どのように事態が収束していくことになるのか、しっかりと見ていきたいと思います。

□■天地人紀行■□
・新潟県長岡市/上越市
 ?上杉謙信像
 ?常安寺
 ?春日山城跡
 ?不識院跡
 ?林泉寺

NHK大河ドラマ「天地人」オリジナル・サウンドトラック NHK大河ドラマ「天地人」オリジナル・サウンドトラック
(2009/02/18)
TVサントラ

商品詳細を見る

天地人 第9回「謙信死す」

2009年3月 01日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

前回から複線が張られていましたが、とうとう上杉謙信が病に倒れます。阿部寛の最後の演技は迫力があってうまいなぁと改めて思います。それにしても49歳は早すぎますね。この時代において、寒冷地ということもあり50年というのは止む得ないとは思いますが、せめてもう少しだけ生きていたら、世の中は大きく変わっていたことと思います。

歴史上真実なのかどうかは分かりませんが、最期の時を看取ることができた兼続に対して謙信は「そなたの義」という言葉を残してこの世を去るのです。これは前回にいっていた、兼続こそが自分の遺志を継ぐもので、自分なるの義を追い求めなさいと言うことなんでしょう。

謙信の死後、2人の息子である景勝と景虎の周囲の間で世継ぎの争いが勃発することになります。いつの時代もこのような琴線や権力争いは醜いもので、見かねた妙椿尼が景勝を跡継ぎにするとの遺言だととっさの嘘をつくことによってこの場をおさめたのでした。しかし、これでは景虎側は納得しません。いずれ血を血で洗うような争いが生じるでしょう。しかし、混乱を治めるためには仕方ないんだということは痛いほど分かります。

仙桃院も上杉の混乱を鎮めるため、この嘘を真実として生きていくことを決意し、仙桃院は兼続にも遺言が嘘であることを知らせ、この嘘はその場にいる4人だけの秘密とするのでした。すでに兼続は最重要機密事項を知ることができる重鎮になっているんですね。その事実を知った後、お船と兼続の秘密のラブラブ度はアップすることになります。自分の夫に万が一のことがあれば、次は兼続に頼るとまで言い放つところがすごいなと感じます。

この先は、この嘘をなんとしても守り通さないといけません。次回は不審に思う人が早速やってきますが、柿崎晴家の疑惑もはねつけないとその先はないでしょう。たとえ、角田信朗であっても格闘技でやられても守って欲しいですね。

□■天地人紀行■□
神奈川県小田原市
・小田原城
・箱根町
・早雲寺
・北条五代の墓


■大島ミチル CD【NHK 大河ドラマ「天地人」オリジナル・サウンドトラック】09/2/18発売