あしたまにあーな

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温暖化で北極のシロクマも危機に

2011年8月 14日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

涼しかった頃が嘘のように毎日これでもかというくらい暑い日が続いています。毎日水の事故が相次ぎ熱中症で病院に搬送される人も後を絶たない状況です。この気象状況を見ると確実に温暖化は進んでいるのだと実感せざるを得ません。

そんな地球温暖化の影響は、遠く北極海に住むシロクマにまで影響を及ぼしているのをご存じでしょうか。北極海のシロクマは氷の上を移動しながらえさを探し回っています。しかし、温暖化の影響で夏の時期に北極海の氷が解けたために、シロクマが別の氷に移動する際に長距離の泳ぎを強いられて、子グマたちが途中で相次いで溺れ死んでいるというのです。

このことを研究したのは自然保護団体WWFであり、2004年から2009年の6年間に68頭のシロクマの首にGPSを装着して動向を調査しました。その結果、20頭のシロクマが期間中50回にわたって長距離の泳ぎを強いられていて、1回につき最長で12.7日、距離にして実に約680キロだったというのです。そこまで泳ぎ続けなければ次の氷に移動することができない状況が今北極海にあることになります。

当然こんな過酷な状況に子グマが耐えられるはずもなく、母グマと一緒にこうした長距離の泳ぎを強いられた11頭の子グマのうち、5頭が途中で死んでしまったそうです。シロクマは人間と同じで、荒い波の状況下で鼻からの呼吸を長時間完全に止めることはできないので、子グマたちが生き抜くのはかなり大変だといいます。

それでも、長い距離を移動しなければえさを得ることができないので、命に危険があることを承知の上で行動せざるを得ない状況なのです。速い流れの中で氷の上から移動することもできずにただ流されていく白クマの様子を映像としてみたことがある人も多いでしょう。子グマはそれ以上の過酷な状況になっていることから、北極に生息するクマは今後確実に減っていくことでしょう。

このシロクマが訴える温暖化に、自分たちは何ができるのでしょうか。子供たちの世代に残すことができるものを考え直し、自分ができる小さな一歩を積み重ねることしかなさそうです。それが大きな流れになってシロクマを救うことにつながってくれることを今は信じて進むことにしたいと思います。

【参考】産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/world/news/110813/erp11081317220005-n1.htm

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黄砂は2週間で地球を一周

2009年8月 04日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

今年はいつになく黄砂の影響を大きく受けていて、福岡などでは黄砂に関する注意まで喚起されるほどに黄砂は人々の生活を苦しめています。すでに工藤静香さんが歌うような「黄砂に吹かれて」などと悠長なことも言っていられない状況にあるのですが、どのように地球上を流れているのか長らく不明なままでした。

黄砂は主に中国のタクラマカン砂漠などで発生するのですが、それが偏西風に乗って日本上空を通過し太平洋に抜けるところまでは観測されていたのですが、その旅には続きがありアメリカ西海岸に到達後アメリカを横断し、大西洋を越えてヨーロッパへ到達します。さらに大陸を抜けて最後は中国まで戻ってくることを九州大学の鵜野伊津志教授たちが発見しました。

この間の黄砂の旅は約2週間。中国で発生する約80万トンの黄砂のうち、50万トンが高度8000メートル以上にまで上昇してから偏西風に乗って移動していきます。そのうち8万トンが13日間で1周してもなお大気中に留まっているというのです。ということは絶え間なく吹かれる黄砂のなかで、大気中における黄砂の含有量は着実に増えていっているということなのでしょうか。

日本では黄砂の影響というといいイメージがなく、どちらかというと害にしか考えられていない状況にあります。チリによる呼吸器系の障害や、洗濯物などの汚れ、さらに中国で排出される大気汚染物質が黄砂に付着し、それが雨となって日本に降り注ぐことによる汚染など問題も数多く眠っています。

しかし鵜野教授は黄砂の重要な役割を指摘しています。黄砂は大気の高層部で雲を作り、地球の温度を冷やす方向に働いたり、太平洋や大西洋のプランクトンに必要な金属成分を運び、海洋生態系に重要な役割を果たしている可能性があるというのです。遙か昔から吹かれていた黄砂は、地球環境のシステムの中に組み込まれているのです。

問題はその量なのです。少量であるからこそ生態系にいい影響を及ぼすのであって、それが大量に降り注ぐという過去に類を見ない状況になることによって生態系は確実に変わっていきます。それを助長しているのは他ならぬ人間なのです。地球を一周し地球を上空から見てきた黄砂は何を感じるのでしょうか。

【参考】YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090721-OYT1T00200.htm


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