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商店街の救世主「100円商店街」

2010年9月 19日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

100円という金額は不思議なもので、その金額自体がモノやサービスの値段として「安い」と印象づけることができます。100円ショップがここまで発展したのもこうした消費者の安いというイメージによるところが大きいのだと思います。

その100円というマジックプライスが今、商店街の活性化の起爆剤として全国的に広がっているのをご存じでしょうか。商店街のそれぞれのお店が工夫を凝らしてモノやサービスを100円で提供し、商店街全体が100円ショップになるというのです。

通常の品物の他に、以下のような面白い100円商品があるといいます。
・100円歯科検診 (歯科医)
・お見合い写真L版 (写真館)
・レッスン1時間 (ダンス教室)
・あなたのマイホームを絵に描きます (画材店)
・砂つめ放題 (建設業)
・位牌の掃除 (仏具店)
・小袋入りガリ(寿司店)

考えようによっては、他にも様々な面白い100円商品を生み出すことも可能で、それはそれぞれのお店の工夫とアイデア次第。またその土地特有のサービスだって提供することができるでしょう。こういった商品は、スーパーやコンビニでは手に入れることができないモノばかりであり、人と人の交流というかけがえのないものを手に入れることができるのです。

福島県喜多方市のとある商店街でこの施策を実施したところ、街に人があふれ街の全盛期を思い出したと涙を流して喜ばれた方もいらっしゃるほどの成果を全国で上げているといいます。

このサービスの発案者は山形県新庄市役所の職員である齋藤一成さん。今は全国にこのサービスに関する講演などで飛び回っているといいます。自分の市だけうまくいけばいいというのではなく、全国で抱えている閑散とした商店街を活性化することの助けになるのならということで公務員でありながら、特別に市の仕事以外のことをしていいことになっているそうです。

100円商店街がその地域に根ざしやすいのは、100円という安さを感じる人の心は全国で同じなので、消費者がそれだけで安いと感じて商店街にやってくる機会創出になりやすいという点と、何を100円で提供するかというのはそれぞれのお店で自由に決めることができ、どのお店も対象となることができることにあると思います。また、特別な設備などがいらずお手軽にどの商店街でも始めることができるという点も普及しやすい要因でしょう。

消費者は、安さと便利を求めて商店街からスーパーやデパートへと流れていきました。その消費者を呼び戻すことができるのは商店街の努力しかありません。そのとき、安さだけではないメリットをいかに提供することができるかがポイントとなります。100円という安さの他に、楽しさや喜び、そして商品をどのように利用したらいいのかといったアドバイスなどの付加価値の形が今、求められているのではないでしょうか。100円商店街はその1つの答えを具現化したものだと思います。

【参考】日本経済新聞 2010/09/18

100円商店街の魔法 100円商店街の魔法
(2010/04/08)
齋藤 一成

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登栄会子ども祭り

2010年8月 21日 By: rainbow Category: 地域イベント No Comments →

向ヶ丘遊園や登戸付近には比較的多くの商店街が存在し、それぞれは違った雰囲気を持っていて用途によって使い分けることができます。また、それぞれの商店街が独自にお祭りを企画していて地域の盛り上がりに一役買っているところも大きな特徴といえるでしょう。

そんな商店街の1つである区役所までのメインストリートである登栄会が主催の子ども祭りに子どもを連れて参加しました。すでに前日の折り込みチラシでチェックしていた奥さんは、チラシの一番下にある100円でクノールスープ積み放題ゲーム券と、無料くじ引き券をしっかりと切り抜き準備も万端。

当日は11時からということなので、先着でもあったゲームのことを気にしつつ出かけます。駅前からイベントが開催される八千代銀行の駐車場までは約100メートルほど。商店街にはちらほらと提灯が掲げられているのですが、商店街のお店では目立って「お祭りだ」という雰囲気も感じられなかったので、少々不安になりながら会場に到着すると、子ども連れがたくさんいて盛り上がっています。

会場では、いつものたこ焼き屋さんやお団子屋さんなどが出店を構えていて、その奥にゲーム会場がありました。早速やったのが無料くじ引き。2種類のクジがあり、1つはおたまで箱の中のお菓子をGETするもので、もう一つはクジが箱の中に入っています。子どもは始めお菓子を指さしますが、おたま操作に不慣れなためクジを選択することに。商品は子どもではなくお母さんが喜ぶソースとみりんでした。子どもはGETした商品にはあまり興味がないらしく、クジを引いたことで満足しているようなので一安心しつつ、次の100円でクノールスープの箱積み放題ゲームへと移ります。

このゲームはすごく簡単で、クノールスープの箱を積んだ数だけGETできるというもので、自分たちの前の男の子は4つも積み上げていました。積み上げ方にもしっかりとルールが存在し、向きや積み方などに制約があります。この手の積み上げ遊びはよくやっていたので、案外いけるのではないかと思いながら子どもの番に。案外健闘し、1個積み上げて合計2個GET。券を2枚持っていたので、2回目も同じように2個GETすることができました。

その他、おもちゃの交換、枝豆など新鮮野菜の直売、手作り小物ショップなど、小学生と大学生が一緒になって売り子になって頑張っていました。子どもも帰り道にお祭りに行ったと満足していたようで、「お祭り楽しかった」と話していました。

全体的に手作り感覚があって、親しみやすいお祭りに仕上がっていました。今後は、もっと色々なイベントができて、大きな会場でできればいいと思います。また、商店街でも一部のお店では子ども祭り開催中という表示がありましたが、もっと商店街全体としてお祭り色を高め、盛り上がるような工夫があると一層いいのではないでしょうか。

子どももすごく喜んでいて、奥さんも戦利品をGETすることができて大喜びでした。地元の住民として、こういたお祭りを参加者の立場から盛り上げていければいいと思います。

商店街再生計画(案)

2008年7月 24日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

最近では、巨大なショッピングセンターが次々と郊外などに進出し、スーパーでも激安セールが毎日のように開催されています。

その流れに厳しい状況になりつつあるのか、街の商店街ではないでしょうか。自分が住んでいる街でも商店街がいくつかありますが、その中の多くの店へのお客様の入りは少ないような気がします。

商店街の皆さんも、こんな状況がいいとは思っていないはずで、必死に集客をしようと一生懸命試行錯誤していると思いますが、今回は一人のお客としてこんな商店街ならいつも行きたいなというような施策を考えてみたいと思います。

自分が考える施策は、以下の6点にまとめられます。

1.値段が安い
  これは大前提です。価格が安くないとお客様はその店には出向きません。特別スーパーよりもおいしいものを売っていたりしている場合は別ですが、生鮮食品でないものについてはその勝負もできません。厳しいようですが、いかに安く調達するかがポイントとなります。
  
2.ポイントサービスがある
  スタンプカードなどを実施するといいと思います。これで、リピーターを開拓することができるようになります。一人の人が多く買っていってくれるのですから、貯めたポイントの還元率はなるべく高くして、お得感を演出してあげることがポイントです。1万円分買っても100円くらい還元ではお話になりません。クレジットカードの還元率が1%弱なので、最低でもそれを数倍超えるくらいでないといけないと思います。

3.お得な買い物ができる
  その商店街で使える通貨を発行するといいと思います。その中で、いつでも購入金額に対して3%くらいお客様が得をし、2%くらいを通貨発行体が徴収し、様々な施策、再配分などをするといいと思います。例えば、1000円券をお客様は970円で購入し、20円分は発行体が徴収するイメージです。
 
4.一人一人のライフサイクルに合った商品を提案してくれる
  やはり、商店街の魅力はその家庭やその人に合った食生活を応援してあげるようなアドバイスをしてあげることだと思います。最近野菜摂ってない人には、野菜を勧めたり、レシピを細かく教えてあげたりして、密着したお店になることが強みなんじゃないでしょうか。

5.エコを全面に打ち出す
  最近の調査では、12%の人がCO2削減に向けてお金を使ってでも貢献したいと言っていて、さらに85%の人がCO2排出量の表示された商品の購入に前向きであることがわかったそうです。商店街の商品は比較的柔軟に対応できると思うので、積極的に環境対策をして、アピールするといいと思います。

6.個別の商品ラインナップに特化させる
  何でも揃っているというようなお店は、スーパーやショッピングセンターにいけばいいやと思う人が多いです。とりあえず、商店街にあるお店にいって、そこで色々買おうというのよりも、特定のジャンルに絞って、商品を専門化することによって、商店街付近の人だけでなく、より多くの商圏を得ることができるのです。
  
個人的には、商店街が盛り上がると街全体の活気も出てくるし、そんな街でお互いがお互いを知っていて、気軽に笑顔で挨拶ができるようなコミュニティーができてほしいと切に思っています。

上記を参考にしてみてください。

超商店街づくりの新しいノウハウ―街の復活・発展のための理論と実践 超商店街づくりの新しいノウハウ―街の復活・発展のための理論と実践
(2001/01)
前田 進

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