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密かに人気の「墓マイラー」

2010年3月 11日 By: rainbow Category: ニュース 1 Comment →

大河ドラマを中心に歴史が今注目を浴びています。特に女性を中心に人気が出ており、小日向えりのように歴史アイドル「歴ドル」も登場して世間的にも話題になりました。このように女性が歴史を改めて見直し始めたきっかけとなったのは大河ドラマ「篤姫」ではないかと思います。主人公の天璋院篤姫が薩摩の分家から将軍家御台所にまで駆け上がるドラマは多くの女性に勇気を与え、改めて歴史の面白さを発見させたのではないでしょうか。

そんな歴史上の有名人のお墓を巡る人が密かに増えているといいます。これまでも特定の誰かのお墓が紹介されることはありましたが、今回少し違うのは「めぐり」をするということ。巡るものは温泉や旅、お城、スタンプ押しなど様々なものがありますが、お墓を巡るというのは新しい流れだと思います。こういった有名人の墓をはしごする人のことを「墓マイラー」と呼ぶそうです。文字通り墓参りをする人たちのことでしょうが、安易なネーミングの割には、しっかりとした思いが詰まっているようです。

◆秋山好古「都立青山霊園」
秋山好古は司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に登場する陸軍大将ですが、3年にわたりその生涯が描かれています。訪れる人によると、無欲で潔い秋山の生き方にひかれており、墓前に立つと本人と対面しているような気分になって悩み事がある時はつい打ち明けてしまうといいます。この霊園にはその他、大久保利通、志賀直哉、北里柴三郎、市川団十郎など100人以上が眠っているそうです。

◆徳川慶喜「台東区谷中の墓地」
たまたま立ち寄った墓地に歴史上の大人物が眠っているというだけで、高揚しその人物についてもっと知りたくなるというきっかけもあります。徳川慶喜は最後の将軍として活躍した人物で日本人であれば誰でも知っているでしょう。

◆夏目漱石「豊島区の雑司ヶ谷霊園」
吾輩は猫である等で有名な夏目漱石が眠っているお墓は周囲の他のお墓よりも3倍は大きいといいます。この他、永井荷風や竹久夢二らの墓も同じ場所にあるといいます。

きっかけは何でもいいのです。歴史やその人物に興味を持ったときその他の知識を広めるために様々な人の生き様を追いかける、そんな思いが墓マイラーにはあるのでしょう。そこに行けば、その人物と会話することができる、その当時の思いを聞くことができるような気がする、そんな風に自分の歴史の1ページを垣間見るような気分に浸ることができるのです。

お墓参りは、、墓碑の由来、墓石の種類、デザイン、雰囲気など周囲への関心にも及び範囲は広くなりつつあります。そういった情報をまとめたガイドブックも売られていて豊島区では霊園の散策マップまで発行しているほどの人気ぶり。

しかし忘れてはいけないのは、お墓は本来故人をしのぶ静穏な場所であるということ。霊園を散策してもいい場所とそうでない場所も数多くあるといいます。そういった場所では踏み荒らしたりすることなく、そっとその人物への思いをはせることも時には大切です。一歴史ファンとして、墓参者やその故人に迷惑を掛けることがないような対応をすることによって、人気はもっと高まりそれに理解も得られるようになることを念頭に置いて、歴史の世界に身をゆだねたいと思います。

【参考】YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100306-OYT1T00477.htm


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坂の上の雲 第1回「少年の国」

2009年11月 29日 By: rainbow Category: 坂の上の雲 No Comments →

坂の上の雲は、司馬遼太郎さんの代表作ともいえる超大作といわれれています。当然そのような作品を映像化するという話は様々なところで持ち上がったにも関わらず、司馬さんはそれをよしとしてきませんでした。彼の中にきっと何か大切なこだわりというものがあったのでしょう。それが時を超え、ついに映像化されることになったのですから、NHKとしても中途半端な映像とすることはできないでしょう。

第1回からそういう想いを強く感じる映像となって鮮烈な物語が始まったような気がします。始めのうちは物語は静かに始まります。秋山家に生まれた5人目の男子である秋山淳五郎真之とその兄である信三郎好古の幼少の頃は、明治維新になってまもなく、武士が食べていくために風呂屋でアルバイトを始め、生活をつないでいきます。一方、正岡升も幼少の頃は周囲の子供にいじめられ、それを升の妹である律に助けられる毎日。

そんな彼らは、じきに大きく成長し東京へと旅立つことになります。この松山での場面でもスケールが今までの大河ドラマよりも大きく壮大なものでした。それは撮影のアングルが広く大きな絵の中で登場人物が動き回っている様子からも見て取ることができます。そんなスケールのおかげで、彼らが勉強をして大きくなったら親孝行をするんだという気持ちを強く感じます。この松山編での伊東四朗や竹下景子の演技もさすがとしか言いようがないほど。こういったドラマをしっかりと抑えてくれる役者のおかげで物語全体が重厚あるものになるんですよね。

東京に出た秋山兄弟と正岡升は、時代の急激な流れのなかで必死に自分を高める努力をしていくことになります。見るものすべてが初めての東京で彼らが感じるのは一体どんなものだったのでしょうか。今のようにあらゆるものを見ることができ、世界との情報格差があまりなくなってしまったことは、便利なようではありますが新鮮な気持ちとチャレンジする強い意志が薄くなってしまったのではないでしょうか。これから登場する人物は日本を導いていく歴史的に名前を残している人々ばかり。そういった人たちと共に秋山兄弟そして正岡子規はどのように生き抜いていくのか、楽しみです。音楽も宮崎アニメで有名な久石譲さん作曲のメインテーマ「Stand Alone」もすばらしく今回はじっくりと映画を見るように鑑賞したいと思います。


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