あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 北村有起哉


八重の桜 第13回「鉄砲と花嫁」

2013年3月 31日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

前半の最大の山場となった今回。それは、八重の嫁入りでした。相手は大本命と思われていた尚之助で、相手に関する意外性はなかったものの、そのプロポースの言葉と押せ押せムードにはただただ圧倒されました。尚之助というよりは完全に長谷川博己さんと綾瀬はるかさんの現代ドラマという要素が強かったの印象はぬぐえないのですが、「あなたと共に歩いて行きたい」という言葉に、八重は完全にやられてしまったようで快諾することになります。

その直前に、象山先生が亡くなったことを知った尚之助は、「前へ進め」というアドバイスを思い出しており単純に考えると、その前の秋月の言葉を含めて会津を出て自分の力をかってくれるところへ向かうものと思っていたのですが、それでもSTAYを考えた尚之助。その答えが「前に進む」ことを意味しているのかどうかは、ここでは分かりませんが、今後見ていく上で気に留めておきたいと思います。

八重の結婚には周囲も驚いており、大蔵は動揺をかくすことができず覚馬の前で「自分は今でも八重さんのことが好きだ」と告白するのではないかとドキドキしましたが、実際には大人の会話で終わらせています。さらに頼母は策があるといって、自分の家を花嫁の出発地点にして行列をさせることを考えます。これも、自分は直前にどこに住むのかという話題があったことから、頼母の家を貸し出すのではないかと考えたのですが、これも予想が外れます。外してばっかりですが、この方が意外性があって楽しむことができた内容となりました。

都では、西郷が着実に勢いを伸ばしており勝も恐れるほど。吉川晃司さんの演技も堂々としていて素晴らしいですね。会津もいずれこの人に大きな影響を受けることになると思いますが、その時に中村獅童との絡みがあるといいなと密かに楽しみにしています。

次回ももう少し八重の結婚話が続き、一方で覚馬の目がヤバイ状況になりそうで色々な出来事が起こる模様。スカリツリーからの電波もちゃんと届いていたので安心して次回も楽しみにしたいと思います。

◆八重の桜紀行◆
愛知県名古屋市
 - 名古屋城
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八重の桜 第9回「八月の動乱」

2013年3月 03日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

先週、奥さんが購入してきてくれたのが八重の桜にちなんだ商品で、「八重のこころざし」という桜ブッセです。

八重のこころざし

しっかりとNHKエンタープライズの承認シールが貼られている正規ものであり、さくらんぼのクリームが口の中でふわっと広がって非常においしく仕上がっています。4個入りで、その大半が子供達によって食べられてしまい、自分が食べることができたのは、その中で数切れ程度。それでもしっかりと桜を堪能することができるので、1個丸ごと食べることができたら、さぞかし最高でしょう。

そんな胃の中まで八重の桜に浸りながら迎えた今回。京都守護職を全うしている会津は天皇からも頼られまくっていてもはや抜けられず、前に突き進むしかない状況になっていました。周囲の人たちは容保に付き従うもので固められ、頼母のような存在はもはや遠ざけられてしまいます。

ひたすらに天皇を守る、いつのまにか徳川家を守るということがすり替えられてしまっているような気もしますが、忠義という言葉だけがつながっていて、京にうずまく思惑や陰謀に引きずり込まれていく会津。長州を御所から追い出してしまったのも、薩摩の進言がきっかけでした。真偽のほどもよく分からない状況の中で、簡単に信用してしまっているような気がしてなりません。そのうち、会津は誰かに利用されるのではないかと不安に思ってしまいます。

そのような状況の中で、会津では照姫の右筆選びで八重が最有力となっていたのですが、残念ながら落選。落ち込んだ八重にたいして、尚之助の感情のぶつけ方はすさまじいものがありました。あなたの代わりはいない、その言葉にメロメロになる八重は、少しずつ尚之助へ心を傾けていく、そんなきっかけになった回でした。おそらく次回以降、少しずつではありますが進展していくのではないでしょうか。

次回も池田屋事件と京での話題が中心になっていきますが、おそらく会津にとっていいものではないでしょう。苦境に立たされつつある会津をどのように八重が絡んでいくのか、そろそろ期待し初めてもそさそうです。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
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江 -姫たちの戦国- 第28回「秀忠に嫁げ」

2011年7月 24日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

秀吉を演じる岸谷五朗さんも段々眉毛がなくなり年老いた役柄に変わっていきます。それとともにかつてのような表情豊かではしゃぎ回るような言動もなくなり、貫禄も出てきたのではないでしょうか。50代後半にしてできた拾のことを溺愛してやまない秀吉は、自分が以前に大切にした身内である秀次のことを、厄介者扱いするようになります。

見ていて心が苦しくなるのですが、「身内の自分を殺すとは」と、秀次が言った言葉がすべてを物語っています。これから受けるきつい仕打ちや自分の居場所がないというもろさから、えん罪を認めてしまったのでしょう。この時代にあって、先の千利休といい、後の家康の豊臣家に対するしうちといい、罪をかぶせることの容易さといくら自分が身の潔白を訴えても、首謀者の思いだけですべてが決まってしまうこの時代の恐ろしさを改めて感じます。

そんなシリアスな場面で、どうして江が登場するのかいまいち理解できませんでした。高野山に追放された秀次ですが、そこに直に行って話を聞く江。まるで以前に炭屋に扮して顔を真っ黒にしながら千利休の屋敷を訪れた場面を模倣するかのような説得のシーン。仮に本当に江が聚楽第から比較的距離のある高野山まで赴いたのであれば、相当の大事であったはず。

史実に基づいてこういう脚本にしているのか、謎なところです。細かい部分で脚色するのはドラマとして盛り上げる要素になりますが、根幹をなす部分における脚色は歴史ドラマとしての信憑性を疑われることにもつながります。現代ドラマであればフィクションとしてすべて片付けることができるのですが、あくまで大河ドラマは事実をおいかけてほしいと思います。

秀次は、そういった周囲からの説得もむなしく切腹して秀次のもとに行ってしまいます。最期に鳥の鳴く声に風流だと耳を傾けるあたり、文化人としての活躍を彷彿とさせます。生きる時代が違っていれば、彼も歴史に大きな名を残す偉大な存在になっていたのかもしれません。

物語としては徳川親子を注目することによって、ぐっとおもしろみが増すようになってきました。北大路欣也さんの家康も、狸おやじといわれるようなすばらしい演技で見ていて落ち着きます。家康はたとえ江という気心が知れた存在でも、決して腹の中を見せることなく「秀次様はまじめに公務をして隙を見せないことが大切」とアドバイスするも、息子の秀忠には何かあったら秀次ではなく太閤につくようにと指示を出します。この用心深さと先見性が天下人の素質なのかもしれません。こういう素質を何気なく演技で見せるあたり大河ドラマの醍醐味なのだと思います。

次回はとうとう江が秀忠に嫁ぐことになります。恨みを持つ太閤からの話だけに、断り続けていたのですが、どのように心変わりが起こり、嫌みの多い秀忠のもとにいくことになるのか、その経緯を楽しみにしたいと思います。

◆江紀行◆
京都府京都市
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