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龍馬伝 第42回「いろは丸事件」

2010年10月 17日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

前回、弥太郎の努力の上に借用を許されたいろは丸が今回の話題のすべてになります。意気揚々と出航したいろは丸は、放送約5分後に紀州藩の明光丸から衝突され、大混乱に陥ります。このときまるでタイタニックを思い出した人も多いのではないでしょうか。船外からの浸水が激しさを増し、すごい状況になっていくんだろうと思っていたら、次の場面はなぜか龍馬がどこかの海岸で海をにらみつけている場面。

あれ?

この龍馬が居る場所はどこ?あの衝突事故の後はどうなったの?誰がやったの?謎ばかりが深まるのですが、その後少しずつ状況が分かっていくのですが、もう少しだけひとつひとつの場面を細かく見てみたかったように思います。

いろは丸事件についてよく分からなかった自分としては、龍馬がいうようにこの事件は単なる衝突事故ではなく、土佐藩と幕府の戦いだというくらい重要なポイントとなるものだと思っています。ということは、衝突事故がどのような意味を持っていて困難を打ち破ろうとしているのかを視聴者に示す必要があるんじゃないでしょうか。

第1回の談判では、完全に水掛け論になっていて、第三者的にこの事故を見てくれる人はいません。紀州藩も資料の改ざんなどやりたい放題で最後は奉行所に裁定をお願いすると言い出す始末。徳川御三家なので、そうなったら海援隊に勝ち目はないでしょう。

しかし龍馬や弥太郎にとっても、この戦は負けたら後藤象二郎によって切腹が命じられていることから負ける訳にはいきません。国際法規のなかで当たり前の世界でもここは鎖国中の日本。不確定要素が高い中で負けたら龍馬の名前は後世に残ったどうかは怪しいでしょう。そんなギリギリの戦いだったのです。

そんな重要性を自分で奮い立たせながら、次々とやってくる困難を見ていました。特に長崎に風説の流布を行なった後の第2回談判では、とうとう紀州藩の勘定奉行が登場します。中尾彬が出てきた段階で、なんとなく悪代官のイメージがあり、さらにこの議論は困難を極めるだろうなと思っていたら、後藤象二郎がイギリスの提督を呼んだ時点ですでに紀州藩もだまり思いの外さくっと紀州藩は全額を支払うことを認めます。

ちょっとこの展開がまた早すぎるような気がしてなりません。事実をあれほど認めていなかった紀州藩が、イギリスの提督が現れた途端にすべてを認めたんでしょうか。よくわかりません。時間が短い中で終盤の大切な1話をさいているので、内容を詰め込むのも大変だと思いますが、視聴者にはてなマークが残るような展開はつらいところです。

一応功労者として弥太郎が倍近い賠償金をGETできたのですが、龍馬たちからはやっぱりいじられキャラになっていて、香川さんもそんな弥太郎像を確立して楽しんでいるみたいです。自分たちもどうやっていじられるのか楽しみなので丁度いいですね。龍馬伝が始まる前に坂の上の雲の予告で正岡子規の最後の方のシリアスな場面を演じている香川さんをみているだけにそのギャップがなんだか不思議です。

龍馬の最期まであと半年。次回は船中八策です。どうなっていくのか楽しみですね。

◆龍馬伝紀行◆
海援隊ゆかりの地
広島県福山市鞆の浦
 - 龍馬宿泊所跡
 - いろは丸事件談判跡
 - いろは丸展示館

 

 

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龍馬伝 第41回「さらば高杉晋作」

2010年10月 11日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

前半は大政奉還に向けた龍馬たちの熱い思いを中心に描かれていて、新しくできた海援隊でも声高に自分たちのこれからの活躍を誓い、勢いを感じます。その中でやはり忘れてはいけないのが弥太郎の存在でしょう。比較的固い内容の中でもユーモアを提供してくれるイメージが完全に付いてしまった彼が、海援隊の面々の前に登場し、自分が勘定すべてを取り仕切ると宣言します。

普通はここで、弥太郎に権限が集中するような雰囲気になるのですが、そうならないのが弥太郎なのです。早速龍馬からこれまでのツケと新しい蒸気船の購入を申しつけられ、いつもどおり叫んで場面が終わるというパターン。今回も外しませんでした。

これまで敵対していた後藤象二郎も長崎奉行の前でカステラをほおばりながら龍馬を擁護する発言をします。カステラのほおばり具合が激しすぎて、見ている方がむせてしまうほどだったのですが、きっと本人もやりすぎだと感じていたことでしょう。そっと誰かが水を差し出せば状況は変わったかもしれません。

そして後半。お龍までもが目を付けられ始めていることを知った龍馬は、お龍を下関まで避難させるべく、下関に向かいます。その先には、病気で床に伏していた高杉晋作の姿が。近くには木戸さんもいるのですが、やはり思想的な違いが明るみに出てからはこの二人の関係も揺らいでいて、笑いもしません。

高杉の家からの帰り道、屋敷の前には多くの民がいて、みな高杉のために持参してきたものを渡して欲しいと龍馬たちに嘆願します。ここまで民衆の心をつかんでいる高杉に龍馬は心打たれ、今後の日本はこうあるべきだと感じたのでしょう。

それは、身分や職業などに関係なく、みんなが国のためを思い立ち上がることができる日本であり、そんな高杉は自らが編成して組織した奇兵隊でそれを実現していました。その奇兵隊員がみな高杉を慕ってこうやってやってくるのです。こんな人から愛される人物になれたらどんなに素敵なことだろうと思います。

人が生を受けてその人生を全うするまで、人から愛されそしていつまでも自分の思いが人から人へとつながっていく生き方ができれば、それが最も大きな幸せの形の1つだと言えるのではないでしょうか。それをまさに実現したのが高杉晋作であり、彼を慕って多くの明治の人々が生まれていくことになります。

高杉の最期の場面は少々分かりづらく、民衆が止められていたにも関わらず高杉の屋敷にやってきてみんなで花見をすることになり、高杉も三味線で楽しく演奏しているときに亡くなるのかなと誰もが思ったと思いますが、そうではありませんでした。彼はその後なぜかふらつきながら海岸にやってきて波打ち際でしゃがみ込んで腰までずぶぬれになりながら最期を迎えることになります。本当にそうなのであれば仕方がないのですが、演出的なものであれば無理しすぎな感じがしてなりません。もう少し現実的な描写があっても良かったのかもしれません。

龍馬が亡くなるまであと7ヶ月。いろは丸、船中八策などまだまだやるべき事がたくさんある龍馬がどのように駆け抜けていくのか楽しみです。

◆龍馬伝紀行◆
高杉晋作ゆかりの地
山口県下関市
 - 東行庵

 

 

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龍馬伝 第40回「清風亭の対決」

2010年10月 03日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

いつも思うのですが、逃げ隠れしない龍馬が様々な追っ手からどうして逃れることができるのかすごく不思議です。今までそれを公言していて、新撰組、土佐藩などから追われていたにもかかわらず、そういった人たちから逃れなくても生き延びるだけでなく、事態を好転させてきました。

そして今回も、馬関の戦いを終えて一番龍馬を捜していると思われる長崎へ戻ってきた龍馬は、始めは小曽根さんのところに身を隠していたのですが、弥太郎が探しているという話を聞きつけるやいなや、その弥太郎の前に登場します。

そればかりではなく、なんと探している張本人である後藤象二郎と会談するに至ります。結果的に龍馬はこの会談でも今までと同じように事態を好転させ、薩長の間に土佐を要として参加させる手はずを整えることになります。

ここまで少し間違えば命を落としてしまう場面を、難なく乗り越えることができるのは、何か特別な才能があるかそれともものすごい強運の持ち主かでしょう。以前も感じたことなのですが、歴史上の人物は、切腹などをして名誉のために亡くなってしまっても、その後の社会に大きな影響を自ら及ぼし続けることはできません。なので、生きてなんぼなんだと思います。

そう考えると、龍馬は最後のセクションになって、歴史に名を残す仕事を人生の集大成として次々と行なっていきます。これも、それまで生き続けてこられたからというのが一番大きな要因なのでしょう。まさに生きるか死ぬかの真剣勝負という今では考えられない状況におかれていたことを考えると、ある意味刺激的な人生だったのだと思います。

今回は、この後藤象二郎との場面のためにすべてが伏線になっていたような内容でした。その表舞台に弥太郎も登場し、土佐商会の苦労や、龍馬探しの苦労をすることになります。始め後藤象二郎に80万両の工面の話をされたところで、坂本と言ってしまいそうになったところ、「3年待っていただければ」と慌ててあり得ない返答をする当たり、必ず1回は自分たちを笑わせないといけない使命感を感じます。

これは岩崎弥太郎としての実像なのか、香川照之さんのキャラなのか分かりませんが、次回もシリアスな場面が続くと思いますが、どのように笑いの要素を盛り込んでいくのか楽しみです。

最後に、弥太郎のナレーションで龍馬が暗殺されるまであとどのくらいか、1年からのカウントダウンが始まっていますが、今回はそれが10ヶ月。着々と「その時」がやってきます。

◆龍馬伝紀行◆
坂本龍馬ゆかりの地
長崎県長崎市
 - 土佐商会跡
 - 後藤象二郎邸跡
 - 清風亭跡 万屋町

 

 

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