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軍師官兵衛 第38回「追い込まれる軍師」

2014年9月 21日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回に引き続き宇都宮の一族にとっては不運な状況が引き続き展開されます。前回は長政によって中津城で父親の鎮房が成敗されてしまいましたが、今回はその子供である朝房とお鶴が最期の時を迎えます。朝房も言っていたのですが、宇都宮に本領安堵を約束したはずの秀吉が戦が終わるやいなや伊予へ移るようにいわれ約束を反故にされます。この後家康の行いなどを見ると、国替えはある意味当たり前のことなのですが、宇都宮は代々この場所を治めてきた愛着があり、それに従うことはできなかったのでしょう。

治世者としては非常に優れているのかもしれませんが、上の人から見ると使いづらい部下ということなのかもしれません。組織人としてはなかなか生きて行くのは大変だったのでしょう。それでも官兵衛はそれを取り込んで自分の力にしようとしていただけに非常に残念です。きっとこのやり方で黒田家には忠誠を誓う部下が力を合わせて24騎もいたということなのでしょう。

それにしても朝房の最期は、官兵衛によって静かに執り行われたという印象でした。パット見た感じでは状況がわからず、ぎりぎりまで朝房を助けるのではないかと思わせる感じでもありましたが、がっくり倒れ、官兵衛や家臣から涙が流れているので、そういうことなのね、と悟らせるという感じでした。

秀吉に完全に恐れられてしまった官兵衛。家康の口からも噂という形でそれを耳にし、自分が今後どうしなければならないか考えざるをえない状況に追い込まれていきます。この最後の場面が今日のタイトルなのでしょう。全然から退いた後にどのように時代と付き合っていくのか、楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
福岡県築上町
 - 天徳寺

大分県中津市
 - 合元寺

軍師官兵衛 第37回「城井谷(きいだに)の悲劇」

2014年9月 14日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回、官兵衛が「長政が危うい」と叫んだところで終わってしまうという、民放でありがちなパターンにまんまとはまり、続きが見たくてたまらない状況でした。序盤から城井谷での苦しい戦になりますが、本当にギリギリのところで又兵衛に助け出され、命拾いすることになります。

隠れていたすぐ近くで鎮房が黒田の小せがれを捜し出して討てと言い放っている中で、ひたすら声を潜めて隠れる黒田勢。もしも誰かがここで黒田を見つけ出したりしたら、また歴史は変わっていたのかもしれません。運命というものは本当に紙一重なんだと実感させられる一瞬でした。

これ以降、鎮房たちは黒田の家臣となって働くのですが、いつも長政の冷たい視線がシーンとして描かれています。きっと上記のような状況を経験してしまったので、宇都宮を信じることが出来なくなっているのでしょう。結果的に秀吉から宇都宮を討伐せよという命令がおりるのですが、そうならなくても長政は宇都宮の皆々を亡き者にしていたのではないかと思わせるくらいすごみのきいた表情でした。

それにしても長政は周囲からの影響を受けやすく熟考しないで即断してしまうという人物像で描かれているような気がします。城井谷への攻撃も鎮房のはかりごとも、家臣や周囲からのアドバイスにのせられています。これから、長政という人物が官兵衛にかわって黒田家を束ねていく際に大丈夫なのか、いささか不安要素でもあります。

益々周囲にYESマンしかいなくなっていく秀吉に対して官兵衛が今後どのように振る舞っていくのか、次回は若干のピンチもやってくるようですので、楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
大分県中津市
 - 中津城

軍師官兵衛 第36回「試練の新天地」

2014年9月 07日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

これまで苦楽をともに戦ってきた高山右近の話から始まります。かつて信長に従うために結果的には荒木村重を裏切る形となってしまった右近は、そのことがずっとひっかかっていて、同じような事はしないということから、今回は信仰に生きることを決意します。秀吉にそのことを伝えた右近は追放処分となってしまい、ナレーションのなかで最期はルソン島で生涯を閉じたと伝えられます。

人間にとってなにが成功なのか難しいところではありますが、右近にとっては信仰の中で自分の考えを誰からも制約を受けない場所で全うすることができたことから、幸せな生涯だったのではないでしょうか。自分の中で信教を持つことを許されたことから、官兵衛も表だってこれからキリシタン大名として何らかの動きをすることもなくなるとは思いますが、そこには右近の思いが残されていくのだと思います。

もう一つの大きい話が宇都宮鎮房関連でしょう。秀吉につく代わりに本領安堵と言われたにも関わらず、結果的には伊予へ配置転換となってしまうのですが、その間を取り持った官兵衛が新たな領主となってしまったことによって、鎮房は完全に裏切られたと考えてしまいます。その結果、鎮房と黒田家との泥沼の戦いが始まってしまうことになります。この辺りは、武士の世の中にあって主君に忠誠を誓わないといけない時代なのは分かりつつも、宇都宮鎮房に同情してしまいます。

次回もこの鎮房との激しい戦が繰り広げられることになりそうですが、どのように官兵衛が秀吉との関係を維持しながら鎮房と対峙していくのか楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
福岡県行橋市
 - 馬ヶ岳城跡

福岡県築上町
 - 法然寺