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江 -姫たちの戦国- 第37回「千姫の婚礼」

2011年9月 25日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

ここ数回の江は、子供を授かっては誰かに嫁がせたりして離れてしまうことの繰り返し。見ている方としても、どこかで見たことがあるような場面だとは思いながらも、10秒程度で終わるお産シーンののちに一緒に眠る我が子の構図を、今回も見ることになります。

今回は世の中の政治の動きからかなりかけ離れた世界の中での内容となっているので、時が経つのを思わず忘れてしまいそうになりました。2月になってから新年のあいさつにやってくる家康の心の底がどのようになっているのかは、物語の中心が江である以上、明かしてはくれません。ここ数回は家康の表面上の建前ばかりを聞いているような気がしますが、息子の嫁であってもそこは心を許せない他人ということなのでしょうか。

世の中としては、家康が「仮の将軍」と自らが言っている征夷大将軍に任じられ、名実ともに政のトップに躍り出ることになります。北大路欣也さんの演技がかなりスマートで、腹の内が見えないのでなんだか悲しくなってきます。どんな思いで様々な行動をしているのか、昔はよく語ってくれたのに今では全くといっていいほど語らなくなってしまいました。そのあたりの描写をもっと増やしてくれると、歴史好きな人も取り込めるのにと残念でなりません。

それよりも作者としては、今回は千姫を中心に描きたかったのでしょう。再び登場した芦田愛菜さんは、言わずとしれた今最も人気のある子役の一人。数年前に同じように人気を集めた加藤清史郎くんを彷彿とさせる大河ドラマによる子役人気。一時のブームに終わらずに長く続いてほしいと思います。そんな芦田愛菜さんは、やっぱり他の子役とは違って、セリフが多いこと多いこと。ちょっと不自然に感じてしまうほど感情的なシーンが割り振られています。その後に登場した山本舞香さんと比べてしまうと、差が出ていることがわかります。

おそらく、視聴率のことも考えての登場だったのだと思いますが、次回からどのように物語り自体にうまく溶け込んで登場することができるのかどうか、それを見ていきたいと思います。

自分の中で一番驚いたのが初でした。前々から「江の子供を一人自分におくれ」といっていたのは記憶に新しいことですが、まさか本当にそれが実現してしまうとは。今まで何度となく言い続けていたのが、このときのための伏線だったとのだとすれば、自分たちは作者にしてやられた感が否めません。同じ「初」という名前をつけてかわいがる様子を江はどのように見ていたのでしょう。

さて、次回はとうとう男子が生まれるようです。富田靖子さんが後の春日局を演じるようですが、調べてみると、2007年に彼女は初役で映画に出演しているようです。ものすごい近いところで再び登場ということになりました。どのくらい江とそりが合わないのか、それが見物になるものと見られます。

◆江紀行◆
京都府京都市
 - 御香宮神社
 - 東照宮
 - 豊国社
 - 御香水

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江 -姫たちの戦国- 第36回「男の覚悟」

2011年9月 18日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

前回と今回の間で、いつの間にか終わってしまった関ヶ原の戦い。ナレーションなどでも天下分け目の大戦であることをいたるところで強調していたにも関わらず、実際の戦のシーンは10分程度で終わってしまった感じがします。最も印象深く描いていたのは秀忠が関ヶ原に間に合わなかったという事実でした。

今回、最後まで見てきてなぜ作者が秀忠の失態ばかりに目を向けていたのかようやくわかったような気がします。それは、秀忠が関ヶ原の戦いによってつらい思いをして、多くの兵を犠牲にしてしまったことを通して人間的に成長した様子を描きたかったのです。本多正信があからさまにそのことを話をしていますが、精神的に大人になった秀忠は、江戸に戻ってきて女中・なつが秀忠の子を産んだ事実にショックを受けている江に優しく接することができる男に変わっていました。

逆に江の観点から見ると、より魅力的な旦那様になって幸せを感じているのだということを作者は伝えたかったのでしょう。そう考えると、関ヶ原の戦いも江の精神的な安定を強調する一つの出来事のように思えてきますその大きな流れの中で、石田三成の死はあまりにも小さい出来事のように思えます。無念さや悲壮感も感じられず、扱いもかなり小さかったのではないでしょうか。

しかし、今回の物語の中心が江である以上、このような書き方になってしまうのは仕方ない面もあります。その脚本を受け入れるのかどうかは、かなり個人差が出てくるのではないかと思いますが、少なくとも今までのの小穴大河ドラマファン層にとっては、歴史の大きな場面をことごとく軽く扱う今回の作品に不満もあるのではないでしょうか。

なので、もう少し考え方を変えて、歴史ドラマとしてとらえるのではなく、一人の女性の物語なのだと考えてみるといいと思います。江にとって大きな出来事は、自分の周りにいる人々の感情であったり、親族であったり、そういった思いがどのように紡がれていくのかなのです。今回は、女中によって離縁まで思い詰めてしまう江が、関ヶ原で大きくなって帰ってきた秀忠に救われ、さらなる幸せを感じることが大きい内容なのです。

次回は、千姫として芦田愛菜さんが再度登場します。周りの子役以上に多くのセリフがあって少し浮き気味だった茶々の子供時代の演技が再来する可能性が大で少し不安ではありますが、江がどのような感情の変化を起こすのかに観点を絞って見ていきたいと思います。

個人的には、家康が大津城で秀忠になかなか面会しなかった理由を語ったシーンが印象深いものとなりました。上に立つものとして、筋を通さなければならないという理由であることが述べられており、決して怒っていたからではないという解釈でした。諸説がある部分なので、新鮮な思いで見ることができたのではないでしょうか。
◆江紀行◆
岐阜県関ヶ原町
 - 関ヶ原古戦場 決戦地
 - 徳川家康最初陣地(桃配山)
 - 笹尾山
 - 石田三成陣地
 - 東首塚
 - 西首塚

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江 -姫たちの戦国- 第35回「幻の関ヶ原」

2011年9月 12日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

ほんわかムードで、大姥局の火の用心シーンに圧倒され「すごいのぉ」の一言しか出てこない場面から始まる今回は、まさかこの後に関ヶ原の戦いが繰り広げられるとは思えないほどの雰囲気です。相変わらず、どの場面に力を入れたいのはよくわからず、色々重要な場面を取り繕って一つの物語にしている感が否めません。

例えば、小山での家康の大芝居については、秀吉恩顧の大名を自分の方につけられるかどうかがかかった大きな出来事なのですが、家康の言動からそのような感じはせずに、その裏で色々と策を巡らせたであろう本多正信もおとなしいまま。

今回登場してきた真田幸村も突然登場した感じがします。今回の内容自体を江と深い関係のある秀忠に注力するのであれば、江の写経シーンや大姥局と一緒になって護衛をするシーンを出すのではなく、もっと秀忠を取り巻く人物の思いを描いてほしかったと思います。

そんな中で、今回うまく描いていると感じたのは、京極高次と初の決心と秀忠の上田城から関ヶ原に向かうシーンでしょう。京極高次がどれほど苦しい選択を迫られていたのかは描かれているのですが、残念ながら周囲の状況は一切見えなかったため、どれほどの選択をしなければならないのか、ドラマ中で理解することが困難でした。それでも今まで江のもとにあり得ないほど通っていた頃の初とは違って、高次の妻としてすばらしい思いをもってともに戦う姿は、これまでで一番の素敵な姿でした。まんじゅうをほおばっている頃の初とは大違いです。
そしてもう一つが、秀忠のシーン。自分は大将に向いてないといいつつも、自分の号令一つで多くの命が失われてしまう現実を目の当たりにする姿はよく描かれていました。上田城攻めを進言した阿藤快が憎らしく思えたほどです。その後、関ヶ原に向かう様子もさすが大河ドラマといえるほどのセットでした。秀忠がふと後ろを振り向いたときに疲れ切った多くの兵の顔を見て、何とかしたいという思いが画面から伝わってきます。こういう行動で思いを伝えるシーンこそ大河ドラマの醍醐味なのではないでしょうか。

欲を言えば、秀忠が「幸村と話がしてみたい」といって上田城に向かったのですから、それを実行しようとしてほしかったです。幸村と戦うことがはじめは目的ではなかったのだとすれば、そこから秀忠の新しい人柄が見えてくるかなと思ったのですが、残念ながら次の場面は戦闘シーンでした。

やはり、江側から見たドラマなので、淀側である三成の思いや行動は一切描かれずに関ヶ原を迎えてしまいました。確かにお市のナレーションのみで済ませるような荒技はなかったのですが、視聴者への状況を把握してもらうという観点が欠落しているようで、悲しい限りです。幻の関ヶ原という題名はいったい何を指し示していたのでしょうか。最後まで見ても謎は解けませんでした。次回にその答えがあるかもしれないので、楽しみにしたいと思います。

◆江紀行◆
滋賀県大津市
 - 大津港
 - 大津城跡
 - 三井寺
 - 観音堂