篤姫 第19回「大奥入城」
今日は何とも落ち着いた回でしたね。
とうとう入城した篤姫は、周りの混乱をよそに次々と古いしきたりをなくして合理的に替えていきます。篤姫にとっては慣れない環境に置かれる状況は何度も経験しているので、大奥といえども自分のスタイルを変えることなく振る舞っているんでしょう。さすがですね。
その分、篤姫の盾となろうとがんばる幾島の姿が逆に痛々しいですね。これまでこういう経験をあまりしてこなかったため、様々な場面で虚勢を張っているように思えてなりません。おそらくすっごく疲れるでしょうね。
いい物は取り入れ、悪いところは改める柔軟な姿勢が大切なんだと改めて思い知らされます。滝山を演じる稲森いずみが怖い雰囲気をうまく醸し出していてGOODですね。たばこを吸いながら怒りに震える姿はこちらまで続々と来てしまいます。
最後の頼みの綱である本寿院に、愚痴を言いに行きますが世継ぎが産まれればそれでいいと知らんぷりしています。女性だけの世界は色々ありそうですね。始めて本寿院と篤姫があったときに、篤姫が下座に降りていって挨拶した時に、本寿院がすごく恐縮していたところを見ると好印象だったんだと思いますが、今後はこの二人の嫁姑問題が勃発するんでしょう。
怖い状況が続きそうです。
薩摩にいる尚五郎も平穏な今を「これでいいのか」と悩み続け、時々死んでいるようだと言っています。尚五郎だけでなく、それに従う大久保や西郷など現状に満足することなく、日本をよくする男達はこの頃からその片鱗を見せてくれています。
今後の彼らがすごく楽しみです。
歴史街道 2008年 06月号 [雑誌] (2008/05/07) 不明 |