西郷どん 第16回「斉彬の遺言」
吉之助を一身に引っ張ってきた斉彬が前回、「うてーっ」という言葉を最後にこの世を去ってしまいます。これによって、幕府の施政を正そうとする様々な動きが完全に鈍ってしまうだけでなく、それぞれの日本を思う気持ちも諦めへと変わっていってしまいます。
吉之助や橋本左内はそんな中でも強い思いで引っ張っていこうとしますが、それに強烈に歯止めをかけようとするのが時の権力者である井伊直弼でした。井伊は初めは水戸家からの厳しいコメントに下手に出ますが、世に名高い安政の大獄によって幕府の政治に意見を言う者を次々と捉えていきます。橋本左内も捕らえられていきます。
そんな中で、吉之助と月照に追っ手がかかり、薩摩へと逃亡することになるのですが、吉之助の脳裏にあったのはいつでも斉彬のもとにいくこと。死を強く思っていたときに、それを思いとどまらせたのは月照と斉彬自身でした。この場面での斉彬登場は若干ありがちなパターンではありますが、吉之助が前に進むというベクトル変更をするためには必要な場面だったのかもしれません。
さて次回は薩摩に帰った吉之助達にさらなる試練が訪れようとしています。どのように切り抜けていくのか楽しみにしたいと思います。
■紀行■
・滋賀県彦根市
埋木舎
JR「彦根」下車 徒歩15分
NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美
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