花燃ゆ 第36回「高杉晋作の遺言」
前半は奥での興丸に関する出来事でした。野菜嫌いの興丸に対して美和は実際に野菜を育て、それを自分で食べることによって嫌いなものでも食べられるようになるはずという美和の提案に対して周囲は異をとなるのですが、銀姫はこの意見を快諾します。
結果的に周囲の反対意見を押さえ込んだのは敬親でした。敬親も一緒に農作業を行うことによって、都美姫などが文句を言いかけるタイミングを完全に抑えたのでした。ありがちなパターンなだけに本当なのかわかりませんが、物語全体としてこの逸話がこの先の展開に大きな影響を及ぼすものとも思えないので、フィクションでも許される範囲なのでしょう。
そして、後半は高杉晋作。前回から結核の症状が出ていた高杉ですが、いよいよ厳しい状況になっていきます。一部のメンバーに閉じていた病気のことは、宴会の最中に吐血することによって周知の事実になってしまいます。高杉としてはやりきった感を表現していましたが、きっとこれから幕末が本格化することが分かっていて自分がいなくなってしまうことに、もの凄く後悔したのではないでしょうか。
物語のなかでもいっていましたが、松下村塾の人々はほとんどいなくなってしまいました。その残された人々は、先人が残したものを後世に継いでいかなくてはなりません。それがどれほどつらく厳しいものなのか、わかる術はありませんが、美和や伊藤利助、小田村伊之助から改名した楫取素彦などを中心に見て行きたいと思います。
◆花燃ゆ紀行◆
山口県下関市
- 高杉晋作の墓
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