食中毒菌の名前の決まり方
つい先日までお腹を下した後、翌日から微熱が数日続きました。これはきっとランチで食べた刺身定食に違いないと思いつつも、寝ていればなんとかなるだろうと安易に見ていたらその後4日も微熱が続くことになります。
サイト上で色々調べてみると軽い食中毒か夏風邪のどちらかが疑われたのですが、この季節の食中毒は命の危険もあることから恐ろしい病気の一つとなってしまいました。食中毒菌として最もよく聞くのが、病原性大腸菌ですが、自分たちがよく聞くのがO157、そして焼き肉屋のユッケから検出されたO111、ドイツで猛威をふるったO104などがあります。
しかしよく考えてみると、この名前の付き方について把握しているという人は少ないのではないでしょうか。知っているから病原性大腸菌にならないというわけではありませんが、名付けの意味を把握することによって意識して防止しようという気持ちになることができれば、覚えておいて損はないと思います。
まず、はじめの「O」ですが、この「O」は、「雲りが生じない」という意味のドイツ語(ohne Hauchbildung)の頭文字からとったものだといいます。普通の大腸菌は培養したときに一面に広がっていってしまい、この状況がガラスに息を吹きかけたように曇って見えるのですが、新しく発見された病原性大腸菌は培養しても曇ってみないことから、そう名付けられたそうです。
次に数字ですが、これは単純に発見された順番に並んでいるだけであり、O157は157番目に発見されたものと理解することができます。現在180以上の数字まで発見されているそうです。いずれこれらのどれかで新しい大腸菌が話題にならないことを祈るばかりです。
そんな食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」に集約することができると厚生労働省で示されています。その三原則にたった食中毒予防のポイントは以下の6つ。暑い時期が続くので今一度確認してみてはいかがでしょうか。
(1)新鮮な食品を買う
(2)かならず冷蔵庫・冷凍庫で保存
(3)食品だけでなく手や台所用品はいつもきれいに
(4)調理の際は充分に加熱
(5)できた料理はできたての状態で食べる
(6)残った食品の保存にも注意
【参考】exciteニュース http://www.excite.co.jp/News/bit/E1311766546109.html
|
|
|
◆関連する記事◆