眠っている間に音は聞こえるか
朝が寒いこの時期、ベッドから出るのは本当につらいものです。「朝だよ、起きて」という言葉も耳に入っているのですがうたた寝の気持ちよさはすべての活動を妨げる恐ろしい効力をもっていることは多くの人が納得いただけるのではないでしょうか。ここで、眠っているとき耳は聞こえているのかという疑問が生じます。朝方の起きるときであれば耳に入ってくるのはわかるのですが、深夜の熟睡状態、電車の中での爆睡状態では多少の音があったとしてもそれを認識することはできません。
そんな疑問を解決してくれたのが「日本睡眠学会」の大阪バイオサイエンス研究所・裏出良博研究部長でした。裏出さんによると音は眠っている間でも脳に届いているといいます。でも眠ってしまうと脳に届いた音の情報を脳が受け付けないので認識することがないのです。ここでわかることは人は音が聞こえている(脳まで届いている)のだけど、認識しない音は聞こえないということ。不思議なもので街の喧噪や電車の音、道路工事の音、車の往来が激しい場所で日常的に暮らしている人は、こういった音に慣れてすやすやと眠ることができます。逆にそんな人でも窓硝子が割れたり、誰かが叫んだりする音が聞こえるとぱっと起きたりします。
ここで音の大小はあまり関係なく、1つの音が聞こえる(認識する)条件が存在しているのです。それは「慣れている音=安全」、「聞き慣れない音=危険」ということ。安全だと分かっている音については脳まで届いても認識することはなく、眠り続ける一方で、ものが割れる音など危険と判断された音は例え小さな音であっても聞こえるので起きるのです。つまり人間の耳は眠っていたとしても危険を敏感に察知することができる動物的本能を持っているのですね。
ということは冒頭にあるような朝の目覚ましでなかなか起きれないというのは無意識のうちに安全なものであると思ってしまっているからだということになります。毎回きちんと起きたいのであれば、「起きて」という声と共に身の危険を感じるような出来事があればいいのかもしれません。本当に実行される前にきちんと起きられるように努力をする必要がありそうです。
【参考】exciteニュース
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1261991095553.html
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