「効率的」に生活してますか?
今日の日経新聞の夕刊に、東京大学の吉川洋教授の言葉から
少し思うことがあるので引用してみたい。
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「効率性」には万事慌ただしいイメージがつきまとう。
この言葉に嫌悪感を抱く人が多いのもそうしたところに由来するに違いない。
しかしながらもともと経済学において効率性は、人々の「効用」、
つまり「満足」を基礎において定義される概念である。
言い換えれば人々が速いのがよいと思えば速いのが効率的になるのに対して、
ゆっくりな方がいいと思うのならゆっくりなのが効率的になるわけだ。
効率はあくまでも人々の価値観に依存する相対的な概念なのである。
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効率的というのは、意味からしていかに速く物事をこなすことができるかということだと
思いこんでいたので、かなり目から鱗が落ちた。
自分が今やっている仕事も、お客様への効率をいかに高め、便利な世界を創造するかと
いうことに重点を置いているのだが、それが必ずしも人を幸せに導くわけではないことを
警告されたような気分だ。
このコラムから、多少面倒なことでも心から満足し幸せを感じることができる、
「効率的」なサービスを提供できるよう改めて強く思う。
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