養殖海藻からバイオ燃料 (><)
日本海で養殖した海藻からバイオエタノールを生産すれば将来の国内需要を十分にまかなえる。
三菱総研がこんな試算を発表した。
政府は2030年までに植物から作るバイオ燃料を年600万キロリットル導入するという目標を立てている。
ただ、国内の遊休地に原料作物を植えても供給量は100万キロリットルが限界で、多くを輸入に頼る必要があるとされている。
三菱総研によると、日本海の中央部にある浅瀬「大和堆」で年間約6500万トンの海藻を養殖し、全部処理できれば2000万キロリットルのバイオエタノールが生産できるという。生産コストはガソリン並みの1リットル当たり58円くらいにはできると言っている。
7月にフォーラムを立ち上げて事業化を目指すそうなんだけど、なんでこうやってマイナス面を考慮してプロジェクトを進めないんだろうと悲しくなる。
技術的にできることはわかる。ただ、それが環境に与える影響や生活変化がどの程度になるのかをきちんと試算してから進めないとひどい目に遭う。
例えば、この海藻は養殖して大量に生産することで、魚や海の生態系にどのような影響を与えるのかわかっているのだろうか。
バイオ燃料は、この前の大豆やトウモロコシのようにできると分かっているだけではダメで、その先をしっかりと考えないといけないのではないだろうか。
◆関連する記事◆