西郷どん 第18回「流人 菊池源吾」
前回、月照と共に冬の海に身を投げた吉之助は、奇跡的に生き返り生家に戻ってきます。正助の生きろという言葉に反して自分がなぜ生き返ってしまったのかを深く後悔する日々が始まります。それは流された奄美大島での生活でも同じでした。ここまでやさぐれてしまった吉之助を見るのは初めてのような気がしますが、これはこれで人としての奥深さを感じることができるなと思います。
オープニングの曲も島唄が挿入され今回から奄美大島編が始まったんだなと改めて感じました。島での中心人物は勿論二階堂ふみさんが演じるとぅまですが、柄本明さんにも期待したいと思います。柄本さんのようにドシッとした重厚な演技が出来る人が物語のなかで存在するだけで、落ち着いてみることができるので、今後彼がどのように全体を締めてくれるのか楽しみにしたいと思います。
死のうと思えば死ぬことができる状況にありながら、そうはさせなかったとぅまたち島の人々。これからはその人々に気持ちに寄り添いながら、島が置かれている現状とどのように吉之助が向き合っていくのか、そして今後の人生にどのようにその意味を結びつけていくのかといった観点で見ていけたらいいなと思います。
■紀行■
・鹿児島県龍郷町
西郷松跡
奄美空港からバス「阿丹崎」下車すぐ
NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美
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