真田丸 第24回「滅亡」
前回から顔を真っ白にしながら頑張ってきた北条氏政が最期の時を迎えます。氏政を演じる高嶋政伸さんのインタビュー記事を読んだことがあります。最近奇抜な雰囲気を醸し出した演技をすることが多いそうなのですが、外見にとらわれずにその人物をいかに引き出すかを意識しているといいます。
そういう意味で、今回の氏政も外見とは裏腹に、悩みに悩んだ結果の絶望と決意をうまく表現できていたと思います。このような素晴らしい演技をする役者が物語を支えているのだと改めて感じました。
歴史上大きな転換期となる、一夜城に関しては今回は描かれませんでした。こういった圧力的な部分ではなく、人間が1つの決断をしたのだということを表現したかったのではないかと思います。その中で信繁に与えられた役割は本当に大きかったのではないでしょうか。乗り込んでいった小田原城のなかでも氏政にいい感じでPUSHすることもできたし、それ以降伊達政宗との接触も今後の布石になったと思います。
さて次回は、千利休の最期、そして鶴松亡き後の混乱を中心に、ご乱心な秀吉を見ることができると思いますが、その中での真田家の人々の振る舞いを楽しみにしたいと思います。
◆真田丸紀行◆
神奈川県小田原市
- 北条氏政・氏照の墓所
NHK大河ドラマ「真田丸」オリジナル・サウンドトラック [ 服部隆之 ]
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