真田丸 第11回「祝言」
これまで女性陣が浮いているような感じを伝えてきましたが、今回は浮いているだけではなくやり過ぎ感を覚えました。対象となる人物はなんと言っても薫ママときりの二人。まず登場するのが薫で、前回までの流れで信繁の結婚が決まり、梅を妻に迎えるというタイミングの中で自分が結婚相手を見つける、祝言には出たくないなどとワガママを言いまくり周囲を困らせる始末。この人は一体なにがしたいのだろうと心から謎が深まります。物語の流れの中で、彼女がどのような意図を持って配置されているのか、ここまで見てきてもイマイチ読み取れないのが辛いところです。
同様にきりも、幼なじみの梅が信繁と結婚することになり自分の気持ちをどのように整理したら良いのか分かりません。八つ当たりしたりして完全に現代の女子とかしている彼女は、今回室賀を殺める場面に遭遇します。それも本来であればふらっと来てはいけないようなところに涼みに来て勝手に遭遇したにもかかわらず、事を信繁達にちくりに来ます。物語としては確かにこれで進むのですが、これを好印象な出来事として捉えた人は非常に少ないのではないでしょうか。自分もその一人だったりします。
今後もこのふたりはちょくちょく登場するものとみられますが、インパクトよりも物語への調和をお願いしたいと思います。そうしないと彼女たちが登場するシーンを見るのが辛くなってしまい、それが本編にマイナスの影響を与えてしまいます。
次回は徳川をとうとう敵に回し、小県を守る昌幸を初めとする面々の勝負所なので、周囲の人々を含め人間模様をしっかりと楽しみたいと思います。
◆真田丸紀行◆
長野県上田市
- 上田城跡公園
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