家庭でできる食中毒予防のポイント
最近、食中毒に関する事件が世間をにぎわしていて、改めて食中毒の危険性を感じている人も多いのではないでしょうか。食中毒を起こす要因の1つである大腸菌は、人間の目で見ることがなかなかできないので、危険な食材なのかどうかは完全に提供者側に依存せざるを得ないというのが実態です。そう考えると生の食材をそのまま食べることに対して恐怖感を抱いてしまいがちに。
日本には刺し身や卵がけご飯など魚や肉を生のまま食べるという習慣があることから、こういった不安な状況のまま放置するわけにも行きません。そこで、厚生労働省が提示している「家庭でできる食中毒 予防の6つのポイント」をもとに自分たちが家庭で食中毒をどのように防いでいったらいいのかについて見ていきたいと思います。
<食中毒の原因となることが多い要素>
魚介類の生食による食中毒の原因は「腸炎ビブリオ」という海水にいる細菌が多いのですが、最近は衛生管理がしっかりとしているので数が減ってきているといいます。それでも常温のまま放置しておくと菌が増殖するので保管には注意が必要です。
生卵の食中毒は「サルモネラ」によるものなのですが、この菌も大量に摂取しないと発症しません。賞味期限内のものでも、ひび割れていたり、室温で放置したものは菌が増殖している可能性があるので、食べる場合は加熱した方がいいでしょう。
スモークサーモンや魚卵、ナチュラルチーズなどは「リステリア菌」に汚染されている可能性があります。リステリア菌による食中毒は妊婦が発症すると流産や早産になる危険があるので、妊娠中はこれらの食品は避けた方が無難です。
<家庭でできる食中毒 予防の6つのポイント>
◆生鮮食品は新鮮な物を購入する。
◆購入時は消費期限表示を確認する。
◆肉汁や魚などの水分が他の食材につかないようポリ袋にそれぞれ分けて持ち帰る。
◆冷蔵庫は10度以下、冷凍庫は?15度以下にする。
◆肉、魚、卵を調理するときは取り扱う前後に必ずせっけんで手指を洗う。カット野菜もよく洗う。
◆残った食品は浅い容器に小分けして保存する。また温め直すときも十分に加熱する。
このように、家庭でもスーパーなどで購入してきた生ものに対して最低限の管理をしておけば、問題なく食べることができるのです。こういった対策を十分とっていないと感じた食材については、入念に火を通すかもしくは食べるのを諦めるというのも手だと思います。
腹痛などで症状が済めばいいのですが、最近の事件では食中毒で犠牲になられた方も数多くいることから、安心して生の食材を食べるためには、上記の6つは最低限必要な対策なのです。で家で食べる時は自分で気をつけることができる一方で、外食の際は気をつける限界があります。利用者からは分からない部分なので、提供する側にも、今一度衛生管理を徹底し問題ないことを消費者に知らせる方法を考えてほしいと思います。
【参考】MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110512/trd11051214150012-n3.htm
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