それぞれができること
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によってお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の方々、被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。さらに、現在安否不明の方々が早く救出され、負傷された方々が早くご回復され、一日も早く被災地が復旧することをお祈り申し上げます。
連日テレビで放送されているように、津波によって被災された方々の避難所での厳しい生活、そして支援物資が十分に行き届かない状況を見ると、募金以外に今のところ何もできない自分にもどかしさを感じます。
地震当日、自分は仕事を終えてから深夜に帰宅しようと電車に乗るも、乗れない程の状況から家まで歩くことを決意。約4時間にわたって歩くことになります。自転車である歩く人から邪魔だと言われたり、列に並んでいると年配の女性から怒鳴られたりして、周囲もパニック状態にある中ひたすら歩きます。
足が痛くなっても休んでいる訳にはいかず、バスに乗ろうとしても車が動かないほどの大渋滞。トイレに行きたくならないように水分は極力控え、何とか家に到着した頃にはうっすら空も明るくなっていました。途中のお店の店先で「小田急線、運転再開しています」とご親切にも教えてくれたりしている人もいて、こういう小さな心遣いがものすごく嬉しくなります。
今、計画停電や物不足だったりしますが、被災地ことを考えるとほんの些細なことのように感じます。電力を惨事のために捧げる「ヤシマ作戦」や譲り合いの気持ちを込めて作られた造語である「ウエシマ作戦」など何とか暗くならないように世の中はもり立てようとしています。その他、自粛すべきという意見と、元気づけるために盛り上げていこうという意見が入り乱れていますが、自分はあえて後者の道を進みたいと思います。
自分たちができる限りのことを、迷惑を掛けないように今は精一杯やることが一番なのではないかと思います。復旧に向けて、原発の問題も含めてまだまだ厳しい状況は続きますが、いつかみんなに笑いが戻るように個人レベルでできることを模索していくときではないでしょうか。
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