ゴミ拾いの駅伝が箱根の山を越える
今年も箱根駅伝は数々のドラマを生み出しました。区間新記録の更新、山での逆転劇、繰り上げスタート、優勝争い、シード権争いなど数え上げればきりがないくらい1つ1つの場面に、選手たちの1年間の思いが詰まっていたように思えます。だからこそ見るものを感動させる大きな力を持つのでしょう。ここまで駅伝の楽しさが伝わってくるのは箱根駅伝ならではなだと思います。
そんな箱根駅伝が終わると、もう一つの箱根駅伝が大学生の手で静かに始まるのをご存じでしょうか。それが2006年から始まった「もう一つの箱根駅伝」であり、東京・日本橋から箱根までをゴミを拾いながら恥じるというものです。総合タイムとゴミの量の合計で順位が決まるため、ただ早いというだけではダメなのです。
そんな「もう一つの箱根駅伝」が今年はもっとパワーアップし、なんと箱根の山を越えて京都・三条大橋まで延長されて「もう一つの東海道駅伝」となりました1日では実施できないほどの距離なので、1年間で5回にわけて実施されます。1チーム5人参加することができ2011年は24チームが参加するといいます。
競い合う箱根駅伝の精神を受け継ぎつつ、住民への地域貢献という側面をもつすごく有意義な大会だと思います。こういった取り組みが箱根駅伝のファンの裾野を広げると共に、参加者の新しいモチベーションアップにもつながるでしょう。競技の結果について、新聞やテレビなどが注目し、大会の成功につながることを願ってやみません。
【参考】日本経済新聞 2011/01/28
もう一つの箱根駅伝 (2010/08/28) 市川真也 |
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