かぐやが見せる地球のダイヤモンド
2007年9月14日に打ち上げた月探査機「かぐや」は、月がどのように形成され、どのような変遷をして現在に至っているかの科学データを取得することを目的として打ち上げられました。その後無事に地球の周回軌道を回って自分たちにすばらしい映像を送ってきてくれています。
その中で、2月18日に公開された、かぐやから送られてきた宇宙の神秘を感じさせる映像には思わず見入ってしまう美しさがあります。それは、地球の影から太陽の光がダイヤモンドの輪のように輝く映像で、太陽、地球、月がほぼ一直線に並び、月が地球のつくる影に入る「半影月食」を写しています。宇宙機構によると、かぐやが月食に遭遇できるのは年に2回程度で、「地球のダイヤモンドリング」の撮影は、世界でも初めてというのですから、まさに奇跡に1枚といえるでしょう。
もしかしたら、これから本当にかぐや姫に出会えるのかもしれません。そんな期待さえさせてしまうほど、月の美しさを感じることができます。自分たちが生きている時代には難しいと思いますが、数世代後にこの景色を宇宙から直に見ることが普通にできる時代がやってくるのでしょう。その時代の人は、その時に今と同じく感動するのでしょうか。タイムマシーンがあれば、その時代に行ってみたいものです。
【参考】NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090218STXKD045718022009.html
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