相手の好感度を上げる作法
どんな仕事でも、人間関係が大切な要素となっています。そのことが顕著に分かる例がプロゴルファーの石川遼選手でしょう。彼の周囲にいる先輩ゴルファーや記者達、もっというと彼を取り巻くほとんどの人々は、石川選手に好感をもっているのです。それはひとえに彼が素直で、礼儀正しく、明るい。さらに一生懸命で誰の助言にも耳を傾けるその姿勢に好感を持つといいます。
周囲の期待は時として、自分の中でプレッシャーに感じてしまうかもしれませんが、逆の考え方としてその周囲の期待に応えるために自分がするべきは何だろうと考えてみることも大切だと経営コンサルティングの小島裕二さんは話します。
自分をしっかりともっている人は決して多くありません。周囲の期待は自分の方向性をも狂わせてしまう危険性があります。その時に周囲から期待を裏切られたと感じられ突き放されるのではなく、助けてくれる存在になってこそ、自分はまた走り続けることができるのです。そのためにも自分に声を掛けてくれる人に感謝の気持ちを忘れてはいけないのだと思います。以下に周囲からの好感度を上げるための作法についてまとめてみたいと思います。
■上司や先輩の話を聞くとき
<OK>
・視線を合わせてしっかりと話を聞く
・表情やしぐさなどをよく観察する
・話す速度を合わせ、頷いたり復唱したりする
・自分から質問をする
→相手の状況や意図が分かります。
<NG>
・自分の都合で話を遮る
・相手が求めている以上に自分の意見を言う
・嫌なことを言われると表情や態度に表す
→自己中心的と思われてしまいます。相手から情報を得る絶好のチャンスだと思って聞きましょう。
■上司や先輩に注意されたとき
・注意された内容について自分が感じたことを整理します
・次からどのように変えたらいいのか前向きに考えます
・注意してくれた相手に自分の理解を要約して具体的に伝えます
→「○○さんが注意してくださったのは、?と理解しました。次回から?するように気をつけます。」
■仕事や職場に倦怠期を持ったとき
自分を振り返ってみる
・任された仕事で求められる成果が出せているかどうか
・将来の夢を持っているかどうか、夢への準備をしているかどうか
・相手の立場で物事を考えたり行動しているかどうか
・自分ができないことを周囲のせいにしていないかどうか
失敗したときに周囲に助けてもらうと共に、自分が成功したときにも決してそれは自分だけの成功ではないのです。それは自分を助けてくれた人々共に勝ち取った成功だという気持ちを持つことによって、感謝の気持ちが芽生えそれが周囲の人たちに通じるのではないでしょうか。
【参考】日経Plus1 1月17日
3分でわかる好感度アップの話し方―伝わる!好かれる!心をつかむ! (2007/08) 大嶋 利佳 |
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