ちょっとした小細工で笑いをとろう
笑いというものはすごく深い世界だと改めて思います。とあるサイトでは昨年のM-1グランプリの状況を詳細に分析している人もいて、その中で印象的だったのが漫才の二極化でした。一つがしゃべくり漫才でとにかくスピードで押し切る正統派タイプ。それに対して漫才の最初のほうで役を振り、それに従ってコントのように進めていく漫才コントというタイプもあるそうです。前者の代表例が昨年のM-1チャンピョンであるNON STYLEで、後者が一昨年のM-1チャンピョンであるサンドウィッチマンだといいます。
このように笑いは様々な方法が日々進化していっているのですが、身近にいとも簡単に周囲から笑いをさらっていく先輩がいるので紹介したいと思います。仕事の話をするために先輩のPCの前に集まる人たち。その中で先輩はエクセルシートを使って説明していたのですが、さりげなく操作を誤ったかのようにちらっと見せて「やべー」と言いながらすぐに最小化した資料に、みんなが一瞬にして釘付けになります。その資料は社員全員に配布された「本日、献血やります」という大見出しがどかんと赤文字で書かれている内容だったのですが、その「献血」の部分が隣にいる後輩の名前(借りに島村とします)にすり替わって「本日、島村あります」となっていたのです。
あまりにもさりげなさ過ぎて、スルーしそうになりそうなものをみんなはめざとく見つけ、大爆笑することになります。このような意外性をいとも簡単に作りだして笑いに結びつけてしまう先輩は本当に天才なんじゃないかと思うくらい素敵だと思います。さらに、このギャグによって当の本人へ悪い印象を与えることもなく、みんなが気分良く笑えることがよりポイントを高めています。笑いのセンスはその人の人間性をも高めることになるんですよね。見習うことはまだまだたくさんありそうです。今後もこの先輩から目を離せません。
【参考】ツカサネット新聞
http://www.222.co.jp/NetNews/Article.aspx?ASN=30554
ユーモア話術の本―ビジネスでもプライベートでも使えるとっておきの話材集 (2008/08) 福田 健 |
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