屋外勤務でウォームビズ
この夏は一段とクールビズが企業にも浸透してきて、自分の会社でも設定温度が28度くらいになるなど、非常に暖かく夏を過ごすことができました。ここ数日で寒くなってきてこの冬も相当寒さが厳しい状況になると思います。すると、クールビズよりも認知度が低いウォームビズが徐々に叫ばれ始めていきます。またオフィス内が寒くなってしまうのでしょうか。そんなことを悩んでいた自分は、とある記事を読んで恥ずかしくなりました。
その記事とは、文具で有名なコクヨがオフィスから排出する二酸化炭素を4割削減することを目標に、一部社員が年間90日を屋外で勤務する新制度を始めるというものです。自社オフィスの最上階をガーデンオフィスとして、グループ社員約140人が働くようになったそうです。まさに青空教室ならぬ青空オフィスですね。
ここで働く人たちは、商品開発や営業担当者の人たちが中心で、年間出勤日の約3分の1の90日を「ガーデンオフィス」で働くことにするそうです。パソコンでの仕事にも支障のないよう電源コンセントや無線LANを整備し、夏の暑さ対策として、樹木や池が配置されています。気になるのは雨の日ですが、さすがにそんな日は屋内になるみたいです。でも、寒いからと言って屋内ということにはならず、冬でも毛布をかけるなどの工夫で屋外勤務90日の達成を目指すという徹底ぶり。
地球温暖化防止への取り組み以外にも、自由な発想や社員同士の交流にも効果的だということで、社長も「自然環境の中での勤務の方が創造性も養われ、仕事の効率も高まる。自主的に取り組む社員の意識改革に期待している」と語っているそうです。
個人的には、いくら何でも外で働くのはやり過ぎなんじゃないかと思います。環境が整備されているとはいえ、寒さは耐え難いものでしょうし、風も吹いて資料が飛びまくってしまうこともあるでしょう。しかも、精神的にも外に追い出されたようでつらいような気もします。いい考えや効率は、環境のことを意識しないようになり、余計なことを考えずに仕事に集中できるようになって初めて高まるものではないでしょうか。一時のパフォーマンスで終わらないといいなと思います。
もし、この施策が自分の考えとは裏腹に世間的に取り入れられるようなら、自分も考え方を改めないといけませんね。外にストーブを置いてしまったり、カイロを体中に貼り付けて毎日使い捨てカイロを購入したら罰金になるのでしょうか。今後の動きに注目していきたいと思います。
【参考】ITmedia Biz.ID
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0811/18/news135.html
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