ケータイメール依存はここまで
今、小中学生から携帯電話を禁止しようとする制約を作ろうと政府を中心に動きが活発になっています。
色々な議論があっていいと思いますが、携帯電話さえ取り上げれば出会い系など危険なことから子供達を守ることができるのか、といったことについて十分議論ができていないような気がします。
ところが、日本PTA全国協議会の調査で驚くべき現状が報告されました。中2の6人に1人が1日に51通以上のメールをやりとりしているというのです。少し実態を見てみましょう。
【例1】都内公立中・14歳女子
「ウチらの間では、『メールは3分以内で必ず返す』という決まりがある。もし守らないと、『アイツは使えない』と仲間外れにされちゃう。だから、トイレにいても授業中でもメールは絶対に“即レス”する」
【例2】千葉公立中・13歳女子
「メールのやりとりは自分の返信で終わらせる」という仲間内の“オキテ”がある。
「お互いに『自分の返信で終わらせなきゃ』って思ってるから、朝までず?っとメールを続けちゃう。向こうが『お休み』ってメールを終わらせようとしても、こっちから返信しないと、『シカトされた』って嫌われるかもしれない。『親がうるさいから』とか言い訳できればいいけど、黙ってオキテを破ったせいで、イジメの標的にされちゃったコもいるし……」
仲間外れやイジメに対する恐怖心からメールにはまっていくのかもしれません。メールに対するレスが嬉しいから知らない人ともメル友になってしまうと指摘する人もいます。全ての人がそう言うわけではないと思いますが、一部の人はこうやってはまっていくんだろうと容易に想像することができます。
親としても、子供に対してどうやって携帯電話とつきあっていくのか一緒に勉強していかないといけないと思います。取り上げればいいというのではなく、今や必需品となっている携帯電話について、親子の間で時間や料金で一定のルールを設け、それでもダメなら取り上げるといったルールを作っていく必要があるのではないでしょうか。
【参考】ゲンダイネット 05月30日
いまどき中学生白書 (2006/02) 魚住 絹代 |
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