真のブランド力とは?
ブランドと言えば何を思い浮かべますか?
GUCCI、PRADA、ルイヴィトン、iPod、プリウス、レクサス、ベンツ・・・
数え上げればきりがありませんが、ファッション関連が好きな人であれば上に挙げたような商品に対して何らかの思い入れがあったりすると思います。
同じ商品が置いてあったときに、何気なく選んでしまうものにブランド力はあるんですよね。例えば、携帯音楽プレイヤーが数種類あって機能的にも金額的にもほぼ同じだったとき、きっとiPodにいくひとは多いんじゃないでしょうか。
ではブランドっていったい何なんでしょう。目に見えないこの力は影で人々の記憶に埋め込まれていくものです。毎日見るCM や広告、有名人の発言や身につけているもの等など。+のイメージを持っている人の近くにブランドは存在していたりします。
車の世界でブランド力があるという会社はやはりトヨタを思い浮かべるでしょう。ブランド力があると消費者が選択肢に必ず入れるんですよね。そして最後に迷ったら選んでしまう。人に見せるものであれば、なおさらブランド力があった方が安心感があったりします。
この目に見えないブランド力を企業がつけるにはどうしたらいいのでしょうか。新興企業であれば、先進的な何かを特化させて提供することが大切だと思います。例えば小林製薬という会社は、その突飛な商品ネーミングという武器で、ブランドを構築しています。スターバックスは、コーヒーショップという位置づけを超えた落ち着いた空間を提供しているというブランドを持っています。
新興企業ではなく、総合企業、またはリーディングカンパニーはまた違ったブランド戦略を構築する必要があります。それは、総合力という強みを活かした「安心感」と「高級感」
この二つは、総合企業やリーディングカンパニーでないと築くことはできません。例えば、マクドナルドはハンバーガーのリーディングカンパニーですが、いつでもどこでもおいしいハンバーガーを食べられるという安心感があります。資生堂という会社は、化粧品のリーディングカンパニーですが、高級感をブランドとして安価で価格破壊が起きそうな分野からは撤退して、高級志向に集中しています。
このように、企業によって何を強みとして、「○○といったら、ここ」と言ってもらえるかが大切だと考えます。そう言った意味で、自分の会社に眠っている強みを再発掘してみると意外な武器が眠っているかもしれませんね。
ブランド力 (2002/09) 山田 敦郎、グラムコ・ブランドマーク研究班 他 |
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