あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 長澤まさみ


天地人 第35回「家康の陰謀」

2009年8月 30日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

時代の流れが今大きく動こうとしていました。秀吉の病が次第に悪くなりつつあり今まで赤い唇がトレードマークだったにも関わらず、今回は顔が真っ白になってしまっていることからも、その日が近いことがわかります。三成の茶を3回も飲みまくり、始めて出会った頃の記憶に戻ってきてしまい、そのときは訪れます。「三成、天下を」と言い残して去っていく秀吉は、今後の天下を三成に託したのでしょう。

秀吉が亡くなってから、急激に勢力を拡大するのが家康なのですが、彼は彼なりに自分の目指す世の中の姿があり、三成や上杉たちの考え方とは違った形で世直しをしようとしていたのだと思います。今回のドラマは直江兼続という上杉家に焦点が当たっているためにどうしても悪者のような演出となってしまっています。

俳優として松方弘樹というベテランで演技のうまい俳優であるのも、新たな家康像を確立しているといえるでしょう。大老の集まりの中でも、徹底的に三成を叱責し三成から手を出すように様々な方法で仕向けるのですが、三成は兼続との友情の力でなんとか踏みとどまるのですが、この先はどうやら関ヶ原の戦いに向けて避けることができない状況になりそうです。

この先は家康と上杉の大きな争いのなかで、真田、伊達などこれまで布石が打たれていた大名との関係などを付加して話が展開されていくのでしょう。上杉家がどのように振る舞っていくのか、そして今後登場するであろう与六役で人気をあげた加藤清史郎くんの登場に期待したいと思います。

□■天地人紀行■□
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天地人 第33回「五人の兼続」

2009年8月 16日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回は、兼続の人間性がいかにすごいかを改めて感じることができた回でした。越後では執政として上杉家のすべてを任せると景勝に言われることになります。すべてを任せるというのは戦国の世の中ではあまり聞かない話だったのではないでしょうか。

ともすれば主の目の届かないところが生じてしまうことにもなるのですが、主は国として大きな方向性を指し示さなければならないような仕事に専念することができるのですから、景勝にとっても兼続にとっても大きなメリットとなるのでしょうね。一つの場面として秀吉が拾への忠誠を誓う場で、三成を責めていた家康に対する言葉が挙げられるでしょう。主の責を家臣に負わすのは筋違いだと。この発言によって上杉家の印象をさらに高めることに成功したのです。このように対外的な政に専念することができるのは大きな事なのかもしれません。

そして、もうひとつ兼続の人間性について大きさを感じたのが三成への進言でしょう。それまで三成ひとりが秀吉に火の粉がとばないように日よけになっていたにもかかわらず、それ故に家康などからまるで外野のようなヤジが飛ぶことになります。当事者意識を持ってもらうために兼続が三成に提案したのが五大老、五奉行制でした。ドラマの中では始めに景勝が兼続に対して言っていた「兼続が5人いればよかったのに」をうまく引用しているような感じでしたが、真相がそうなのであれば頭の回転がものすごく速かったのだろうと思われます。大老は、徳川家康、前田利家、宇喜多秀家、毛利輝元、上杉景勝。五奉行は、浅野長政、石田三成、増田長盛、長束正家、前田玄以で構成され豊臣政権を支えていくことになります。

結果として三成とのうまい芝居を経て秀吉にこの制度を認めさせることになるのですが、これによって三成と兼続の関係はより強固なものになっていったのでしょうね。しかしその中で怖い存在なのが家康です。この先の時代は誰もが知っていることであるとはいえ、平安の世の中があと数年で終わってしまい再び天下分け目の戦いが行われることなどみじんも感じることが出来ません。

次回は、とうとう秀吉が倒れるところから始まります。最近秀吉を演じる笹野高史さんの唇が赤すぎるのではないかと多くの方が指摘していて、今日はそのことばっかりが頭に残ってしまいました。赤すぎてしまったためなのか、もうすぐ彼にも最期がやってくる雰囲気です。大きな歴史の転換点が近いのかもしれません。

□■天地人紀行■□
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天地人 第26回「関白を叱(しか)る」

2009年6月 28日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

始めから秀吉の兼続に対する金銭買収の場面が始まります。しかもその場面の描写として黙々と秀吉が砂金を積んで行く姿に、これでなびく人はいないだろうなと思わせるに十分なものでした。

ここで主従関係を秀吉の前に毅然と宣言する姿は本当に凄いと思います。兼続は前にも言っていましたが、景勝という主がいるからこそ、自分が輝いていられる訳であり、それが別な主の下で同じようなパフォーマンスをあげることができたかといわれれば全く謎なのです。

確か第1回の冒頭で、上洛の帰りに景勝と兼続が談笑しながら歩いている姿がありましたが、今回それが登場するのかと期待していました。しかし、まだ少し先なのかもしれませんね。もしかしたらもうやってこないかもしれません。

越後へ帰る時がやってきて、お涼さんが改めて兼続への恋慕を告白するのですが、これでもなびかなかった兼続は、相当お船さんを慕っているのですね。お父さんである千利休からも絶賛された兼続について、今回も景勝とどちらが主か分からなくなるほどでした。

帰ることになって、もう一つの懸念が石田三成でした。彼の正直すぎる姿勢に不安を感じた兼続は、人の心を信じるように諭します。このように双方のアドバイスを聞きあうことができる兼続と三成の関係はすがすがしい気分になります。友情っていいなと改めて思えるような気さえしてきます。

そして今回最大のポイントは家康でしょう。上洛した家康は、もう二度と秀吉に戦をさせないとして秀吉の陣羽織を下さいといい、秀吉はこれを鵜呑みにしたのか、はまったフリをしたのか陣羽織を差し出します。この二人の間には本当に取引のようなものが感じられ、裏の思惑が錯綜していることがわかります。

徳川と上杉双方に東国の守りを任せた秀吉にも思惑があり、家康が言っていたようにまだまだ世の中がどうなるか分からない世界が続きそうです。

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