あしたまにあーな

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龍馬伝 第6回「松蔭はどこだ?」

2010年2月 07日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

前回千葉道場を飛び出してしまった龍馬は何もすることがなく町の子供たちと遊んで時間をつぶしていました。確かに剣術の道場で「もう剣は通用する時代ではない」と言って去ってしまってはさすがに戻りづらいでしょうね。それでも、里見浩太朗さんは静かにすべてを悟っているかのように、彼が真に理解したときに戻ってくることをほのめかします。役としては千葉道場の定吉なのですが、まるで里見浩太朗さん自らが話しているかのような演技をしていない錯覚にとらわれます。

そして今回の最大のポイントは吉田松陰でしょう。登場したのは生瀬勝久さんで、彼をみるとどうしてもサラリーマンNEOを思い出してしまい、バラエティ番組を間違えてしまうのではないかと心配していました。吉田松陰といえば、幕末の志士たちを数多く育てた大先生であり、安政の大獄で井伊直弼に死罪にされるまで影響力を誇っていた人物です。そのイメージだったのですが、始めの登場から熱くビンタしあっているというあり得ない状況から始まります。何でも黒船に乗るためにお互いに気合いを入れていたというのですが、端から見ると怪しい二人以外の何者でもありません。後で黒船から乗船拒否されその足で奉行所に出頭して長州へ戻されてしまうのですが、この浜辺で捕まっていても決しておかしくなかったと思います。

そんな松蔭に看過されたのが龍馬でした。きっとこの出会いは大きく龍馬の考え方を変えていくことになったと思います。「お前が本当にすべきことはなにか。考えるな。心で感じろ。お前はすでに何をすべきか分かっているはずだ」という言葉は自分にも当てはまる言葉であり、ぐさっときました。生瀬さんいいこと言います。でも自分のイメージである冷静沈着な「先生」ではなく、とにかくアツイ人物という感じがします。捕らわれても「自分は言い訳しない」とブツブツ繰り返していたのも印象的です。

次第に自分のやりたいことが分かっていく龍馬は千葉道場へ戻り訓練開始。佐那も思いっきり喜んでいたのもつかの間、1年1ヶ月を放送3分で経過し別れの時がやってきます。指切りげんまんをする二人はまるで恋人同士。この時代にもあったんですね。やはり、恋愛の要素を取り入れないと視聴率も稼げないのかもしれません。岩崎弥太郎と加尾の関係も気になるところです。プロポーズした弥太郎に加尾はどうするのでしょうか。

さらに土佐で不満を募らせている武市さん。自分が時代の流れを読めていないという認識は全くなく、下士だからだと誤解して攘夷への道を突き進んでいきます。吉田東洋のことを憎んでいる様子ですが、完全にお門違いなこの誤解から、土佐に返る予定の龍馬を含めてどのように人間関係が動いていくのかハラハラしながら次回を楽しみにしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
静岡県下田市
 - 吉田松陰・金子重輔の像
 - ペリー上陸の碑
 - 了仙寺

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龍馬伝 第5回「黒船と剣」

2010年1月 31日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう浦賀沖に黒船がやってきます。一度は黒船を見てみたいという龍馬の気持ち、すごくよく分かります。周りが持ち場を離れずに守りの仕事に徹している中で龍馬はその場から逃げ出し黒船がよく見える場所に向かうのですが、絶対に捕まるだろうと思っていてもドラマ上では捕まらないのが不思議です。追っている人たちは林に入ろうとして立ち往生しますが龍馬はサクサクとその場を切り抜け、海岸線に到着します。そこにいたのは、桂小五郎でした。

これから幕末の世の中を動かしていく2人が偶然にも黒船を一緒に眺めるという奇跡的なツーショット。これが本当にあったのかどうかはさておき、龍馬の驚き具合は半端ありません。桂小五郎もそれから夜も眠れなくなる程だったらしく、それほどまでに黒船の出現は龍馬たちに「この人たちとまともに戦えない」と感じさせるに十分だったのでしょう。龍馬の考え方は今考えてみるとまっとうな考え方なのですが、当時様々なしがらみが多い世の中でこのように考えることなどできず、武士としての誇りを捨てた人と見られていたのでしょう。

それによって、千葉道場からも去ることになってしまいます。せっかく千葉道場の娘である佐那といい感じだったのですが、もしかしたらこれでおしまいなのかもしれません。貫地谷さんの演技も佐那のかわいさをうまく表現できています。前回は完全なる無表情演技が多かったのですが、今回は恋する乙女役として龍馬を気遣う雰囲気を十分に出してくれました。それも、里見浩太朗のきりっとした演技があって始めて引き立ったのだと思います。

土佐組では、加尾がしっかりと弥太郎のもとで勉強していたのが驚きでした。弥太郎の生徒は相変わらずでしたが、加尾にばかり向いているというコメディーじゃないかと思うような雰囲気がいいですね。その弥太郎や武市さんなどが黒船政策に意見を出しながら、徐々に国政に対して思いを強めていくのですが、どのように実を結ぶことになるでしょうか。

そして今回一番印象に残ったのは家定です。ほんのちょい役だったのですが、篤姫のときの堺雅人さんのイメージがあまりにも強く、またそのときに演じていた鶏を追いかける姿などが激しくそっくりでした。あの鶏を追いかける姿とは裏腹に色々考えているんだとひとり思い描いていて、しばし篤姫タイムになったのは自分だけではないでしょう。

次回は、黒船を巡っての政局と吉田松陰登場です。吉田松陰は生瀬勝久さんだそうで、サラリーマンNEOを連想しないように努力したいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
東京都品川区
 - 土佐藩品川舌屋敷跡
 - 坂本龍馬の絵
 - 浜川砲台跡

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龍馬伝 第4回「江戸の鬼小町」

2010年1月 24日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

龍馬の江戸行きによって関係する多くの人が刺激を受け、いい意味で影響を受けて向上心が芽生えつつある印象を受ける話でした。まず土佐では武市さんと岩崎弥太郎の2人で、弥太郎にずばっと指摘されたように龍馬がいなくなってから積極的に自分の道場をもり立てていきます。まるで龍馬が江戸に行けて自分が行けなかったという無念さを道場という場所で発散するかのようなその表情は悲痛に満ちています。弥太郎から指摘されたとき、暴れるのかなと思ってみていたのですがそんなこともなく気持ちを抑えていました。

もうひとりの弥太郎は、前回関所で捕まってからうまく逃げ出したんでしょう。再び実家に戻り蟹江敬三演じる父親の元でかごを売っていました。蟹江さんの演技は本当に醜態な父親を想像させやすいある意味素晴らしい演技だと改めて感じます。とうとう仕事をしようと鍬を握ったのだが、肩が痛くなって終了。御飯まだ?状態は、弥太郎でなくても発狂するでしょうね。しびれを切らし弥太郎が考えたのが学習塾でした。頭の悪い子供ばかりのなか加尾が学問を教えて欲しいと頼み込んできます。加尾の気持ちは全く分かりませんが、加尾なら街でそれなりの人に教えてもらったでしょうに。あの子供たちと同じ場所で加尾も次回から学ぶことになるんでしょうか。その当たりが気になって仕方ありません。

そして、江戸に着いた龍馬に影響を受けた女性がもう一人。それが千葉道場の看板娘である佐那でした。全く笑わない鬼小町と言われた彼女も、次第に龍馬に心を開くようになっていき父親にまで悟られるほどの状態に。佐那を演じる貫地谷しほりさんは福山雅治の裸をみて「ヘラクレス!」と叫んだそうです。全く意味が分かりませんがかなり鍛えていてムキムキしていることが分かります。そんな龍馬と佐那の最後はあわやという場面もありドキドキしてしまいました。鬼小町であった時間はたぶん10分くらいだったのではないでしょうか。もう少し長引かせても良かったのかもしれませんが、龍馬と佐那の間を引き裂いたのが黒船の登場でした。

夜の街で出会った桂小五郎から言われた「世界は広い」という言葉に始めはまさか戸感じていた龍馬も時代の流れに流されていくのです。いい出会いをしたものです。この後に再度桂小五郎と出会うと思いますが、一緒に世界に目を向けた日本を作りだしていくきっかけを今回見たような気がします。それはまだ先のことですが。

◆龍馬伝紀行◆
東京都千代田区
 - 江戸城跡
 - 北辰一刀流玄武館
 - 千葉周作玄武館跡

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