あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



タレント議員が出馬する真意は

2010年5月 12日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

国政選挙が近づくと、もともと知名度があるタレント議員を擁立しようとする政党が最近増えつつあります。少し前であれば東京都知事にまでなった青島幸男さんが有名ですが、最近では東国原英夫宮崎県知事、事業仕分けで有名になった蓮舫さんなどが挙げられます。

多くの場合、これらのタレント議員を比例代表として擁立し、増えつつある無党派層に対してその圧倒的な知名度を活かして票を集めることが目的だと言われています。タレント側としても議員であるという付加価値が付くことから断る理由は特にないでしょう。こういったお互いにメリットを享受できる状況にあることが、今の状況を生んでいると考えられます。

ところが、こういったタレント議員のうちどのくらいの人が政治の世界に精通しているでしょうか。東国原知事のようにタレント業の傍ら、大学で政治や経済を学びしっかりと準備をした上で立候補するのであればいいのですが、そういった知識もなく立候補すれば、どのように活躍できるかが不明確で、自分たち国民にどのように貢献してくれるかが不透明なままだと思います。

通常、政治家になるためには、秘書、地方自治体の議会、首長などを経験し、政治についてしっかりと学ぶと思います。それをすべて割愛し元々ある知名度だけで立候補するからには、上記のような知識や経験を独学で身につけておく必要があります。

選挙の際に、自分たち有権者は誰かに任せっきりになるのではなく、こういったタレント議員についてただ面白いから、知っているからという理由だけで投票をしないように、その資質があるか、自分たちの暮らしに貢献できる力を持っているのかを見定める必要があるのです。

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政党ポスターにある「弁士」の謎

2009年7月 18日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

そろそろ選挙のシーズンがやってきました。夏の暑い時期に行う選挙はあまり例がないらしく立候補した人たちも暑い中熱い戦いをしなければならないので大変だと思います。最近の政治の世界では、足を引っ張り合っている風景をよく見かけ、国民の生活に対して目を向けている様子が感じられないのが寂しいところです。選挙では本当に生活を良くしてくれるのかを見極め、自分たち有権者もそれを1票という形で行動することが大切だと思います。

そんな政治の世界ですが、よく街中に政党のポスターが張ってあると思います。地元の議員などと共に政党の党首などが揃って写っているものが多いのですが、必ずといっていいほど人の名前の下に「弁士」と書かれています。弁士とは一般に講演・演説などをする人を指す言葉で、ポスターの下の方に講演会の日程などが書かれています。

実はこのようなポスターにしているのにはきちんと理由があったのです。公職選挙法によると、選挙の6ヶ月前から公示までは候補者個人がひとりで写っている写真の掲載などができなくなるそうです。さらに公示されるとそれもできなくなるとのことなのですが、選挙の公示がいつ来るかはさすがに6ヶ月前からは分かりません。いつ来るか分からない選挙のなかで、有権者に名前を覚えてもらうために考え出されたのが、この弁士という講演会という名目だったのです。

選挙の6ヶ月前からは個人名だけを前面に出したポスターはダメなのですが、政党としての政治活動であれば問題ないとのこと。つまり、「弁士」と書かれた人による「講演会」を政党が政治活動として行っているのだということをアナウンスするためのポスターというのを演出するために、党首などを併せて掲載しているのです。

しかし、このポスターも選挙が公示されれば剥がす必要があります。その代わりに張られるのが選挙用の個人ポスターです。このポスターの多くは地元の印刷業者に注文するそうです。地元に協力することで票を得ることが期待できることからそうしているのでしょう。

このようにポスターには多くの思惑があって貼られているのです。しかし大切なのはその人が何をやってくれるか。それを有権者に訴えることができるようなメッセージを伝えて欲しいと思います。

【参考】R25.jp http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/110000007449

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