あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 石原良純


花燃ゆ 第46回「未来への絆」

2015年11月 15日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

このドラマを見ていると人間関係に関するトラブルも時間と根気によってなんとかなると感じられてきます。おそらくこの時代において、結婚していない男女が同じ宿の同じ部屋で寝泊まりをするという行動は、もの凄く破廉恥な行動に見えたことでしょう。

それによって、楫取は公務に支障を来し、美和は周囲から白い目で見られるのですが、それもやがて収まっていき西南戦争で捕らえられた捕虜たちの話しになると何事もなかったかのように周囲に頭を下げて回ります。視聴者としてはさっきまであんなに悩んでいたこと、そして前回のメインテーマであった生糸の共同施設建設のことなどがどこに行ってしまったのだろうと若干置いてけぼり感がありましたが、それでも主人公達がこうして徐々にその土地に慣れていく様子を見るのは嬉しい限りです。

その捕虜達を受け入れるところで、楫取は捕虜達に自立した人生を歩んで欲しいと強く訴えます。こうした取り組みがやがて日本の各地に当たり前のように根付いていくのだと思いますが、それを先だって行った楫取の言動はもの凄く参考になります。こういった近代における著名人を扱う大河ドラマも悪くないなと思える一場面でした。

さて、残りも数少なくなってきて、お姉さんも次回無くなる見込み。美和と楫取の関係、群馬の行く末など見所が急に増えてきた感がありますが、楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
群馬県太田市/高崎市/前橋市
 - 新田神社/多胡碑/前橋東照宮

花燃ゆ 第45回「二人の夜」

2015年11月 08日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

題名が完全に怪しいのですが、この場面は物語の最後の数分のみ。しかもこのことが引き起こす出来事は次回に本格的な展開が見込まれるものの前振り。これでこのタイトルとは完全に視聴率を求めにいっているような気がしてなりません。

今回は、近代農業の父と呼ばれる船津伝次平の登場や粗悪品の生糸から群馬を守るために奔走した楫取や星野長太郎といった人物の動きもありました。西南戦争が終わり本格的に武士の世の中は終わりを迎え、産業や人々の活気といった部分でトピックを見つけ、どんどん物語をすすめていく必要があるとは思うのですが、今回のように物語とほとんど関わりの無いタイトルを利用して、その回の内容を視聴者に伝えられていない状況を見るとなんだか悲しい気持ちになってしまいます。

そんな中で、やはり阿久沢が抵抗勢力であることが今回明らかになります。元々公務員でありながら個人的にも仲買人として利害関係を持っていることから、改革の必要性は理解しつつも自分の利益をどうしても優先してしまう構図を見て取ることができます。

これは現代においても当てはまるものがあるのではないでしょうか。彼らを説得することは非常に困難だと思うのですが、これに対して、次回以降楫取達がどのように対応していくのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
群馬県前橋市
 - 船津伝次平翁贈位記念碑

天地人 第40回「上杉転落」

2009年10月 04日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

関ヶ原の戦いによって西軍側についた大名たちは次々と処分されていきます。前回の石田三成だけでなく、毛利輝元や真田親子といった武将にも及んでいて決して上杉も例外ではありませんでした。三成に自分たちの正義を後世に伝えていくと約束した兼続は、家康によってお家取りつぶしが決定的な時期に、どのようにしたらその約束を守っていけるのかを悩みます。そして出した答えが直江家を本多正信の次男へ譲るというものでした。

兼続には竹松という嫡男がいるにも関わらず、本多から男子を受け入れるということは竹松が今後どうなってしまうのか想像することさえできません。せっかく加藤清史郎くんが通常の子供の何倍ものセリフがある不思議な状況を作りだしていても、長続きしないかもしれません。非常に残念です。

頭を下げればいいのにと感じたひとも多いと思いますが、それでは上杉としての心が折れてしまうことになります。それだけは避けたいと思ったのでしょう。家康に謝罪することなく、上杉の義の精神を伝え自分たちの沙汰を待ちます。このシーンは中々心苦しい場面でした。兼続と景勝が何も言わずに酒を酌み交わす姿は、自分たちのこれからの未来の不安をよく表現できていたと思います。ここにきて内容がしっかりと腰を据えたものになってきて奇をてらったものが少なくなってきたような気がします。

心でつながっている上杉家の家臣たちは、減封され会津若松から米沢へ移ったとしてもびくともしないんですね。このつながりはきっとこれから先苦しいことがあったとしても何とかしていこうというプラスの力が働くことになりやすい状況でしょう。30万石を何倍にもしていくための方法を今後兼続たちは考えて実行していくと思いますが、どのように団結して困難に立ち向かっていくのかが楽しみです。

□■天地人紀行■□
岡山県岡山市
 岡山城(鳥城)
 柳川筋
 二十日堀跡

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