あしたまにあーな

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篤姫 第15回「姫、出陣」

2008年4月 13日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

はじめ、この題名から篤姫がどこかの国に出陣するのかと真剣に思ってしまいました。何せ大河ドラマですから出陣と来れば戦ですよね。

でも、今回の出陣は違った意味で壮絶なものでした。篤姫は、斉彬の父である斉興、そしてお由羅がいる高輪へ挨拶に向かうのでした。

その前から斉彬は虎寿丸の死によって深く憔悴し、寝込んでしまったことから、それはお由羅の呪詛によるものに違いないという思いが周りに浸透していたのでした。西郷を始めとした志士たちはお由羅を討とうと立ち上がるのですが、直前で斉彬に止められます。

斉彬のすごさはここにも表れていますね。家臣がどのような考えをもちどう行動しようとしているかを常に目を行き届かせていたのでした。

そして篤姫は挨拶の際に、斉興やお由羅の前でこの呪詛騒動のことを先陣を切って取り上げ、そのようなことがないということを本人達から直接宣言させたのでした。さらに自分が将軍家へ御台所として嫁ぐことを内々に伝えたことで自分の立場が上であることを明確にしたのでした。

ここまでくるともう勝負ありですよね。もどってすぐに斉彬への見舞いの品が次々と届きます。一緒にお伴した西郷や幾島のフォローもうまくいく形となりましたね。

この時期、大久保のお父さんも島流しから帰ってきたり、尚五郎も念願の城勤めが命じられたりして、それぞれが明るい未来を着々と進んでいくのでした。ほんの少し、こういった平和な時間を過ごしてそれぞれの関係を深くしていって欲しいと思います。

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篤姫 第13回「江戸の母君」

2008年3月 30日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ 1 Comment →

薩摩藩邸に篤姫が入るときも、周りから思いっきり反対されたり嫌がらせにあったりしましたが、江戸でもどうやらそんな感じがしてきましたね。

大奥というのは、かなり閉鎖的なところで外部から異端児が来れば思いっきりそれを排除しようとして自分たちのワールドを守るという考え方があるのは、江戸という鎖国の時代だけでなく今の時代にも深く根付いている風習なのかもしれません。

始めに色々と篤姫に贈り物を送っていた英姫は、いざ会うという時になるとなかなか会わせてくれず、会っても篤姫ごときが御台所になれるわけがない、すべては斉彬の妄想だと言い放ってしまう。

あぁやっぱりなって思っちゃいましたね。

思えば、鶴丸上の時の広川と同じ状況ですね。広川とはその後何となく仲良くなって自分の世界に引きずり込んだ感がありますが、英姫の場合はどうなるでしょうか。

今となっては幾島が全面的に篤姫をバックアップしてくれているので、なにがあっても幾島が全てを解決してくれそうな安心感さえあります。

事の真相は来週わかるかもしれません。

一方、江戸に斉彬と共に行くことができたのは、尚五郎ではなく西郷。尚五郎つらかったでしょうね。なんで西郷なんだと思うかもしれませんが、下級武士でも西郷の有能さを見いだした斉彬は素晴らしいと思います。いずれ大久保もこうやって取り上げられていくんでしょう。

尚五郎もいい刺激を受けたのではないでしょうか。

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篤姫 第12回「さらば桜島」

2008年3月 23日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

今回がいよいよ、薩摩での篤姫最後となってしまいました。

今まで前振りが長いかなぁと思っていたんですが、篤姫が鶴丸城に上がってからは疾風のごとく時が過ぎていってしまったような気がします。ここに来て印象に残っているのはやはり、今和泉家との別れの場面、そして菊本との別れのシーンなんじゃないでしょうか。

鶴丸城に招かれた今和泉家の両親に対して、公人として振る舞わなければならないつらさ。想像もつかないほどつらかったんでしょうね。もはや親と思ってはならないが故に、気持ちとは裏腹な行動をしなければならないのですから。

でも、斉彬は後に今和泉家の人たちや、尚五郎と会うようセッティングしてくれ、そこで抱き合いながら最後の別れをします。「何があっても、どこにいても父上と母上の子供です」と篤姫はしばし涙を流しながら於一に戻るのでした。この場面は、代表的なシーンになりましたね。思わず涙してしまいました。

病に倒れていた忠剛もよろけながらも篤姫を見送るんですが、長塚京三の人間味ある演技が光っています。必死に篤姫に自分の病を魅せまいとする姿、時々お茶目にそわそわする演技、本当にうまいと思います。これからは登場シーンがかなり減っていくのが残念です。

最後の最後まで薩摩のことを思っていて、桜島を愛していたんだと強く感じることができたシーンとなりました。