あしたまにあーな

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ふつうの家庭から生まれる犯罪者

2008年4月 04日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

先の茨城県の無差別殺傷事件は、かなり衝撃的な事件となりました。ワイドショーやニュース番組ではコメンテーターがゲーマーだからとか、秋葉原に通っているからだとか、後付の理由を色々言っていますが、どれも的を得ていないような気がします。

「こんなことしたらあかんで」

56歳の父親は、18歳の息子にそう言って聞かせました。父子で茨城8人殺傷事件の話をした翌日、息子は「誰でもよかった」と、JR岡山駅のホームから線路に人を突き落としたのです……。

茨城8人殺傷犯人の父親は外務官僚で、兄弟4人の6人暮らしでしたが、本人は引きこもりでお互いの携帯電話の番号さえ知らない冷え切った家庭だったそうです。一方、岡山の事件の少年は、1日1回は父親と携帯電話で連絡を取り合っていたといいます。

ここからわかるのは、家庭環境や生活環境に上のコメンテータの言うような共通点はないということ。では何が原因なんでしょうか。真の原因なんて誰にもわかりません。全ては後付の理由なんですが、少なくともいくつかの原因を探ることができそうです。

■想定原因1 「成績優秀者の脱落」(ストレスケア日比谷クリニック院長で精神科医の酒井和夫氏)
成績優秀者は、幼いころに持つ「自分は何でもできる」という万能感が消えません。そういう人は自分が否定されることを受け入れられなくなり、壁にぶつかったとき切れてしまう。

■想定原因2 「親の責任がない」(帝塚山学院大教授の小田晋氏)
子供に嫌われるのが怖く、見て見ぬふりをする。茨城の青年は自室の壁に赤色で「死」や「Z」と書いていた。母親は1月に部屋に入った際はなかったと話しているが、事件が起きるまで2カ月間も部屋を見ていなかった。

■想定原因3 「部屋の間取りが悪い」(1級建築士の横山彰人氏)
神戸連続児童殺傷や新潟少女監禁など過去の事件をいくつか分析した結果、どの家も広い子供部屋を与え、家族だんらんを取りづらい間取りになっていた。

リビングが交差点になるような動線がない間取りは、コミュニケーション不足を招く。理想はサザエさん一家のような昔ながらの「田の字型住宅」。家族の気配や音が感じられるため。そうでない閉鎖された間取りは、子供の孤立感、疎外感を深めることになる。リビングで遊ばせ、話題もモノも家族で共有できる環境づくりが重要

子供を持つ親として子供にしてあげられることは、真っ直ぐ育ってくれる環境を整えること、そして正しく生きるために一緒に勉強していくことだと思います。

1番目の成績優秀者が・・・と言う話は、必ずしも正しいとは言えないと思いますが、2番目や3番目は今回の原因ではないにせよ、常に考えておかなければならないことです。

こういう事件をきっかけに、自分がどうあるべきかを改めて考えるいいきっかけになればと思います。

【参考】ゲンダイネット
http://gendai.net/

子供をゆがませる「間取り」―家族がうまくいく家づくりの知恵
(2001/01)
横山 彰人

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