あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 松方弘樹


天地人 第28回「北の独眼竜」

2009年7月 12日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回は、緊迫した状態にも関わらずポイントで緩い場面が織り込まれているため全体としては何となくほんわかムードに包まれていたような気がします。それを作り出したのが与板城にいた2人でしょう。

ひとりがお船ですが、これは赤ちゃんが生まれるので当たり前の動きといえるでしょう。最後の場面では、兼続とお船とその娘の3ショットが何分も続き、アツアツぶりにこちらまで恥ずかしくなってしまうようなホームドラマを見ているようでした。

そんな中で異彩を放っていたのが惣右衛門の妻であるよしではないでしょうか。惣右衛門がお船のことをいたわるそぶりを見せるとよしは猛烈な勢いでやきもちをやきます。西原亜希さんのふてくされ演技も素敵で惣右衛門のメロメロさが伺えます。ここに兼続がいなくて本当によかったです。

そんな和やかムードの合間に登場したのが伊達政宗でした。松田龍平が登場し、始めから迫真の演技を見せることになるわけですが、さくっと時代が流れていってしまうこのドラマにおいて、伊達政宗のために1回以上を使うということは、兼続との関係がいかに深いかを物語るものなのでしょう。ひとりくらい時代の流れを逆行し、自分の道を突き進んでも面白いのかもしれません。彼が今後どのように時代に翻弄されながらも生きる道を探していくのかを楽しみにしたいと思います。

その裏で黒い腹を見せながら頭角を現してきたのが家康なのではないでしょうか。表向きは秀吉の配下にいるものの、後の時代が物語るようにすでにここで裏では自分の思うように手を回し始めています。これが少しずつ身を結んで行くのでしょうね。心を許せる相手はほんの少しであり、あとは信じることのない徹底ぶりがこの時代には必要なのでしょうか。兼続とは異なる考え方の家康の動きも注目ですね。

□■天地人紀行■□
新潟県佐渡市
 羽茂城址
 妙宣寺

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天地人 第27回「与六と与七」

2009年7月 05日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回はなんとなく考えさせられるテーマでした。兼続のいつも近くにいるからこそ、兼続の大きな存在の中に埋もれてしまって自分を出すことができない実頼は、ずっと思い悩んでいたのでしょう。奥方である小国家の娘とその父母のプレッシャーぶりもものすごいものがあります。ここまでいうとやり過ぎ感があるような気さえしてきます。特に奥方のしゃべり方、あんな奥さんがいたらストレスが溜まってしまうに違いありません。よく耐えました。

聚楽第の落成祝いで景勝の使者として上洛した実頼は、とにかく秀吉という大きな存在と雰囲気に飲まれてしまい、秀吉や茶々の言うことに従い官位と大国という名字を受け入れてしまいます。いいことなのかもしれませんが、あとでこのことが兼続や景勝の上杉としての考え方に反していることがわかります。このような官位がなくても上杉としての忠義は通すということを身をもって学ぶことになります。

後に上洛する兼続と景勝によってそのことを思い知ることになるのですが、このままぬるい環境のなかにいては成長できないと実頼はそのまま今日に残ることを決断することになります。確かに、弟としていつまでの与七と呼ばれ続け、予め正しい道ばかりを教えて貰っていてはいつまで経っても自分の実力を高めることはできないでしょう。そのことに気がついた実頼は、これからきっと大きく成長していくのでしょう。その成長の過程も描写して欲しいものです。

最後の場面でお船にとうとう子供が授かったことが分かります。それまで自分のもとから巣立っていく弟に少し寂しさを感じていた様子の兼続も、一瞬にして満面の笑顔になり不自然なまでの笑顔での見つめあいが10秒程度続きます。兼続としては、きっと父親がみせつけた子供のことを脳裏に感じていたに違いありません。すでに親ばか決定ですね。

次回は独眼竜正宗の登場です。歴史的な大物の登場にどのように上杉家が影響を受けていくのかを中心に注目したいと思います。

□■天地人紀行■□
新潟県新潟市
 天神山
 ひょうたん池
 天神山城址


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天地人 第26回「関白を叱(しか)る」

2009年6月 28日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

始めから秀吉の兼続に対する金銭買収の場面が始まります。しかもその場面の描写として黙々と秀吉が砂金を積んで行く姿に、これでなびく人はいないだろうなと思わせるに十分なものでした。

ここで主従関係を秀吉の前に毅然と宣言する姿は本当に凄いと思います。兼続は前にも言っていましたが、景勝という主がいるからこそ、自分が輝いていられる訳であり、それが別な主の下で同じようなパフォーマンスをあげることができたかといわれれば全く謎なのです。

確か第1回の冒頭で、上洛の帰りに景勝と兼続が談笑しながら歩いている姿がありましたが、今回それが登場するのかと期待していました。しかし、まだ少し先なのかもしれませんね。もしかしたらもうやってこないかもしれません。

越後へ帰る時がやってきて、お涼さんが改めて兼続への恋慕を告白するのですが、これでもなびかなかった兼続は、相当お船さんを慕っているのですね。お父さんである千利休からも絶賛された兼続について、今回も景勝とどちらが主か分からなくなるほどでした。

帰ることになって、もう一つの懸念が石田三成でした。彼の正直すぎる姿勢に不安を感じた兼続は、人の心を信じるように諭します。このように双方のアドバイスを聞きあうことができる兼続と三成の関係はすがすがしい気分になります。友情っていいなと改めて思えるような気さえしてきます。

そして今回最大のポイントは家康でしょう。上洛した家康は、もう二度と秀吉に戦をさせないとして秀吉の陣羽織を下さいといい、秀吉はこれを鵜呑みにしたのか、はまったフリをしたのか陣羽織を差し出します。この二人の間には本当に取引のようなものが感じられ、裏の思惑が錯綜していることがわかります。

徳川と上杉双方に東国の守りを任せた秀吉にも思惑があり、家康が言っていたようにまだまだ世の中がどうなるか分からない世界が続きそうです。

□■天地人紀行■□
大阪府堺市
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