あしたまにあーな

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神宮外苑のいちょう並木に魅せられて

2010年11月 24日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

前日からの雨でどうなることかと思いましたが、当日の午後からは青空が見えるほどの気持ちのいい天気になった11月23日の勤労感謝の日。毎年この日はラグビー観戦のために明治神宮外苑へ行くのですが、今年も家族で散歩もかねて出かけることにします。

外苑前についたのが12時頃。まだ早いので、青山中学校近くの中華料理屋「上海港」に入ります。中国人の方が経営されているお店で、目立つところにはなく奥まったところで自分たちの他に人はいませんでした。ここで、注文をしてまもなく子供が料理がしている様子が見たいと言い出します。それを聞いていた店員の女性が子供を抱っこしてくれ、厨房の様子が見えるようにしてくれました。

子供も大喜びで、にこっとして笑顔を見せると店員の女性もにこにこ。雰囲気がすごく和んだ感じになります。子供の威力って大きいんだなと改めて感じます。食べ物もすごくおいしくてまた機会があれば行ってみたいお店を見つけました。

満腹になった自分たちは、神宮外苑のいちょう並木へ向かいます。入り口からみたずらっと並んだいちょう並木はまさに絶景です。色づきも80%程度でまだ青いものと散っている黄色のコントラストを同時に見ることができます。ものすごい人でしたが、写真を撮ったり散策したり、子供と落ちているいちょうを投げ合って自分も完全に子供化してました。

そのいちょう並木の向こう側では神宮外苑いちょう祭りが開催されていました。各地の名産品や大道芸人が登場し、かなりの盛り上がり。メイン会場は芝生の野球場で開催されており、広大な広場は巨大な休憩所とそれを囲むように出店があり、まるでB?1グランプリの様な感じ。もつ焼系や焼きそば系といった定番の店も多くあるなかで子供が目を付けたのは大好きなわらび餅でした。かなりな分量を購入しホクホク顔の子供と、仕方ないなという奥さんでしたが、後にこれらのわらび餅は子供と一緒に食べながらもその多くが奥さんの胃の中へ吸い込まれていました。

そして最後に向かったのが今回のメインである関東大学ラグビー対抗戦が開催される秩父宮ラグビー場です。早稲田大学と慶應義塾大学の伝統の一戦でしたが、最後まで本当に手に汗を握る接戦でした。ラグビーはテレビで見ると全体が分かっていいのですが、生で見ると本当に迫力があります。子供は始めの10分は物珍しそうに応援していましたが、その後は完全に飽き始め狭い空間のなかで暴れ始めます。仕方ないのですが、最後まで何とか迷惑をかけることなく観戦してました。後でテレビを見たら米粒程度で奥さんと子供が映っていました。

色々遊んで楽しめた休日となりました。やはり秋を感じることができるイベントが毎年あることが本当に嬉しいですし、こういった「この時期なら、これ」というイベントをもっともっと増やしていけたらいいなと思います。

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吉田義人、清宮克幸 他

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空から見た東京の素顔

2009年9月 14日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

明治神宮

東京という都市圏は東京都心だけでなく周囲の都県を巻き込み巨大な人口3500万人の規模を作り上げる世界最大の大きさを形成しています。その巨大な都市圏は、遙か昔から作り上げられたものではなく、戦後の60年という短期間の間に作り上げられたものです。

明治や大正の時代、高層ビルはほとんどなく、一番高いのは凌雲閣で浅草十二階と呼ばれていました。この建物は関東大震災で倒壊してしまい今では残っていませんが、当時街自体もそんなに大きくなかった東京が、戦後大きく作り替えられていくことになります。

そんな東京の急激な開発は予想しなかった弊害を自分たちの生活にもたらし始めています。以前に紹介しましたが東京オリンピックを前に急ピッチでは作られた首都高速道路は川の上に作られることが多く、これによって風の流れが止められてしまいヒートアイランド現象を誘発してしまっていると考えられています。

また、高層ビルの集合体によって海からの風が止められて上昇気流が生じ、そこに急速に雲が発生して都市型のゲリラ豪雨を発生させるとしている報告もあります。ビルの付近を歩いているととてつもない突風を感じることがあります。離れるとぴたっと止むことからビルの影響であることが分かりますが、このような突風も多くの被害をもたらしているのです。

こういった都市の問題について、現在解決するための様々な取り組みが行われていますが、それらはまだ始まったばかり。すべては東京という街の未来予想図を作っておかなかったからこのようになったと指摘する人もいます。このような急激な都市の発展を予め予想していた人は多くないと思いますが、東京のど真ん中に未来を予見して作られた場所があります。

それが明治神宮なのです。100年も前に明治神宮の森の育成計画が持ち上がりました。明治神宮の森は人工の森で、昔は荒れた野原でした。1920年、そこに明治神宮を建設することになり、神社という永遠の時を刻む土地では荘厳さを森自体が演出する必要性があったのです。そのために、森自体がなるべく自然と同じようなライフサイクルで成長していく「天然更新ができる森を」作るために様々な努力が加えられたのです。

天然更新とは人の手を借りず自然の力で世代交代をすることで、そのためにまずは、大きなマツを植え、その次に背の小さいスギやヒノキなどの針葉樹を植えていきます。さらにその下にカシやシイなどの常緑広葉樹を植えることによって、50年後に針葉樹がマツの背の高さを超えてマツ中心の森からスギやヒノキ中心の森へ代わり、100年後には常緑樹が成長しうっそうとした森ができあがります。さらに150年後には常緑樹が針葉樹を追い越し、常緑樹中心の森が完成していくのです。

常緑樹は他の樹木と比べて大気汚染に強く、都市の環境に適しているのです。先人たちは東京の未来を予見していたからこそこのような仕組みを導入したのでしょう。神宮の森は当初の予定通り自然の力を利用して、世代交代を繰り返しています。

屋上緑化や街路樹を増やすなどの取り組みも始まっている東京という街は、これから100年後にどのような姿になっているのでしょうか。今その姿を予見することは非常に難しいことではありますが100年前の人々は同じことをやっているのですから不可能ではないはずです。自分たちの便利さだけを求める都市開発ではなく、後世に永遠の住みやすさを残していくような未来予想図を今こそ考える必要があるのです。

【参考】素敵な宇宙船地球号 2009年9月13日

都市環境デザインの仕事 都市環境デザインの仕事
(2001/11)
不明

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