あしたまにあーな

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篤姫 第29回「天璋院篤姫」

2008年7月 20日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

第13代将軍家定がなくなり、少しずつ安定期を抜けて様々なことが動き出しそうな、そんなイントロダクションという感じの放送でしたね。

家定が亡くなったことを、伝えてあげないと行けないと思った篤姫はお志賀と本寿院にそれぞれ伝えるのですが、お志賀からは「お恨み申し上げます」といわれ、本寿院からは切り花でペチペチと叩かれる始末。それでもただひたすらにそのことに耐える篤姫の姿に、次第に周囲も篤姫の本意を分かってくれるようになります。

そして、家定の死が公になった後、篤姫は御台様から「天璋院」様として新たに生まれ変わります。於一から始まった彼女も何度その身分を買えてきたのか分かりませんが、今後はこれ以上に時代の流れの中に飲込まれていくんですね。

井伊直弼を演じる中村梅雀の演技も、鬼気迫ってます。なんだか悪役の様相を呈してきましたが、ただ水戸藩などに恨まれるだけの存在になるのではなく、彼が理想とした幕政の復活という理想を追い求める故の行動なんだということを、うまく表現して欲しいと思います。

彼の運命を知っているからこそ、そんな考え方になるのかもしれませんが、天璋院が家茂を補佐して表舞台で後見人として活躍することができるのかが、直近の楽しみですね。今のカンジダとなかなか厳しそうな気がしますが、きっとこれまでの困難を乗り越えてきた彼女であれば、プラスの方向にいってくれると思います。

一方、同時期に斉彬を亡くした薩摩藩は、後の久光を中心に違った幕府の改革を進めようと、だんだん武闘派として活躍していく空気が高まってきたようです。小松帯刀が久光のお側で働くようになりましたが、今後大久保や西郷と共にどのように薩摩を日本の中心藩として成長させていくんでしょうか。

そんな2つの大きな流れがゆっくりと流れ始める、そんな源流が今回だったような気がします。

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篤姫 第28回「ふたつの遺言」

2008年7月 13日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

井伊直弼が大老に就いて、将軍を慶福と決定し、次々と今まで慶喜を推していた人々に対して厳罰に処していきます。そのことがいずれ彼の身を滅ぼすことになるとはこのとき思いもしなかったんでしょうね。

人に対しては常に誠実であるように振る舞うことがいずれ自分の身を助けることになることになることが分かっていないことが、斉彬のような名君と呼ばれるかどうかの境界線なんですよね。

その井伊の政治に対しては、かなりさっくりと描かれていますが、いずれ日本にとって大問題となる日米修好通商条約を結ぶことになるのです。しかも今年はその条約締結から150年という記念すべき年なんですよね。彦根藩出身と言うことで「ひこにゃん」も喜んでいるのかもしれませんね。

そして、今回のメインは二人の死でしょう。まずは、斉彬。西洋式軍隊という革新的な活動を行っていて、確実に彼が長生きしていたら違った日本が待っていたと思います。歴史にもしもはありませんが、すごく貴重な人を亡くしたなぁと改めて感じます。

その悲しみを篤姫が感じていたその時に、家定の死も訪れます。このあまりにも重なった演出はなんなんだろうということで、実際はどのくらいのタイムラグがあったんだろうと調べてみると、
家定:1858年8月14日(旧暦7月6日)
斉彬:1858年8月24日(旧暦7月16日)
ということで1週間くらいしか離れていなかったんですね。それにして今回のキーポイントであるだけにこの二人の最期は分けてもよかったかなと思います。(Wikipedia調べ)

斉彬の死による悲しみの場面はそんなに描かれることなく、なんか中途半端で終わってしまったような気がするんですよね。そんななかでも、斉彬からの手紙が中盤戦最大の涙を誘うポイントだったんじゃないでしょうか。最期まで日本のことを深く洞察していた斉彬をうかがい知ることができます。

「この先、薩摩とお主は敵味方になるかもしれない。そんなときでもおのれの信じる道を行け」

その信念に従って、篤姫は天璋院としてどのように名を残すしていくんんでしょうか。楽しみです。


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篤姫 第27回「徳川の妻」

2008年7月 06日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ 1 Comment →

今まで長きにわたり、幾島や斉彬からの強い要望であった次期将軍を慶喜にする話は、今回ようやく決着に至ります。

なかなか話が進展しない斉彬は、大老を井伊直弼ではなく松平慶永にすることによって、周囲から慶福にしようと画策するのですが、家定は家族を守るという強い信念をもち、篤姫を後世でも困らせることのないようにと考えていました。

そういう意味では、有力な大名によって政治を司という松平慶永の考え方は、徳川将軍家を一大名に落としてしまうので、家定としてもNGになるんですよね。

そのことに、篤姫は改めて将軍家の妻としてそれを支持することになります。これでようやく、徳川家に心もなれたんですね。薩摩のことなど今まで自分の立場を考えていた篤姫も本来の「徳川家の妻」としての立場をようやく理解したことによって、様々なことが動き出すことになります。

それにしても、本当に篤姫はすごいですね。表の舞台に飛び出し、直々に将軍に進言したり、これからは慶福と共に将軍家をもり立ててほしいと言われたり。分析力、包容力、そしてなによりも底抜けのポジティブな精神で周りをプラスの方向に持って行く力があるんだと改めて感じました。

その一方で、老中の堀田正睦の力不足がかなり露呈してきましたね。阿部が生きていたらどうなっていたかと思いますが、歴史の世界にタラレバは禁物ですね。

次回は、とうとう中盤の山場がやってきます。大きな歴史の転換点になり、周囲の人々はどのように困難に乗り越えていくのか、楽しみでもあり不安でもあります。


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