あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



少なすぎる私立大下宿生の生活費がもたらすもの

2010年4月 08日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

新年度を迎えて地方から首都圏の大学に通うために下宿するという人も多くいると思います。始めて一人暮らしをすることになり今まで親に任せっきりになっていたことをすべて自分でやらなくてはならないのは自由と共に面倒も伴うことになります。親からの仕送りを頼りに自分で生活をしていかなくてはならないのです。

そんな下宿の生活ですが、私立大に入学した下宿生の1日あたりの生活費が1123円であることが東京地区私立大学教職員組合連合の調査でわかりました。これは1986年に調査を始めて以来最低の金額になったそうです。

当然、下宿生にとって生活費を捻出するための原資となるのは親からの仕送りになります。最も仕送りの金額が高かったのが1994年の月額12万5000円で、そこから下がり続けとうとう2009年には月額9万3000円になってしまったといいます。家賃を差し引くとすると生活費は月額で3万3700円になります。この中から光熱費、携帯電話代、友達との飲み会、交通費、飲食代、等々を捻出する必要があるのです。

これではほとんど生活することなどできないでしょう。政府であれば国債を発行して赤字を補填することができますが、一学生には親にすがることくらいしかできません。必要に迫られて入学早々アルバイトをして収入を得る必要性が出てきます。奨学金を利用する人が年々増えている理由もこれで納得することができます。

今回の調査で、私立大下宿生の保護者の平均年収は898万6000円であることがわかっています。これは通常の世帯よりもかなり高いクラスの年収といえるでしょう。それでもその子供が下宿先で生活するのが厳しいというのですから、多くのこれ以下の年収の家族ではもっと厳しい状況であることが想定されます。

アルバイトは社会を経験するために大学の時にやっておくことはすごく大切だと思います。自分も多くのことをアルバイト先から学ぶことができ、今でもそれが生きています。ただそのアルバイトが生活費を稼ぐために必要に迫られて本来行なうべき勉強をする暇もないくらいになってしまうのであれば、本末転倒です。

現実問題として首都圏の下宿代が安くなる訳でもなく、交通費や光熱費、飲食代についても予め大体どのくらい支出するのかは把握することができます。その上で、自分が下宿という選択肢を選ぶのであれば、アルバイトをしながらでも勉強をしっかりとするか、思いきり切り詰めた生活をするかしかありません。

初めての一人暮らしであればなおさらそのハードルは高いでしょう。それができないというのであれば、やはり下宿という選択肢を選ぶべきではないのです。親からの仕送りをもっとあげて貰うこともできますが、親の立場からしても月に10万弱のお金は大金であり苦しいと思います。楽しく大学生活をエンジョイするためにも、受験勉強だけでなく事前の準備と計画をしっかりと立てる必要性が高まっているといえるでしょう。

【参考】YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100407-OYT1T01160.htm


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大学受験のトレンドは「安・近・少」

2010年1月 16日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

大学入試センター試験が始まり、いよいよ受験シーズンが本格化しました。この日のためにこれまで一生懸命頑張ってきた受験生にとって今一番怖いのは病気で体調を崩してしまうことだと思います。遠い昔のことを思い出してみると自分もこの時期はあまり勉強をせずに早寝早起きをして睡眠と栄養を摂ることに注力していました。そんな大学受験ですが、今年は今まで以上に「安・近・少」というトレンドが鮮明になってきているというのです。

ひとつひとつ見ていくと、まず「安」は学費が比較的安い国公立大学志望が増えているというのです。私立大学ではこれによって厳しい運営が予想されるのですが、ある大学では授業料を割り引いたりするなどして懸命に立て直しを図っているといいます。

次に「近」ですが、これは家から通うことができる大学を選ぶようになっているというのです。東海地域では近畿や関東を志望する人が減り地元志望者の割合が高まっているそうです。

最後に「少」ですが、併願する大学の数が減っているというのです。今まで5,6校受験することが多かった人たちも今年は2,3校程度に減っているのは平均的で、記念受験を避け確実に合格が望める大学への受験にとどめ受験料を抑えようとする考えが働いているものと思われます。私立大学だと1校あたり35000円程度かかることから、1つ減るだけでもかなり節約することができます。

このように、少しでも受験にかかる費用やその後の学費を抑えようとする動きが例年以上に高まっているのが今年の傾向といえるでしょう。大学の選択には自分が合格できそうなところで、4年後の就職活動でも不利にならないことまで考えて選択している人が多いようです。

これから4年後の経済情勢がどうなっているか分かりませんが、大学を卒業してみると4年間をどのように過ごすかがすごく大切であることがわかります。なぜ大学に行くのか、そして大学に行って何をしたいのかを受験勉強の合間にもう一度考え、強い思いがあるのならそれを胸に受験の日を迎えて欲しいと思います。そのとき「絶対に受かってやる」というパワーが生まれ、受験している場所である志望校にもしっかりと届くのです。いい結果で4月を迎えたいですね。

【参考】asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY201001160203.html


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大学が考える「箱根駅伝」への思惑

2009年1月 11日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

今年も大熱戦のうちに終了した箱根駅伝。毎年多くのドラマがあり、視聴者から見るともはや単なる駅伝ではなくなってしまうほど、数多くの感動を与えてくれます。花の2区でのエース同士の対決、優勝候補と呼ばれる大学の陥落、山上り、山下り、シード権、途中棄権、繰り上げスタート等数え上げればきりがないくらいです。学生三大駅伝と呼ばれる出雲大学駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝のなかでも、数多くの選手が箱根への想いを一番強くコメントすることが多いくらい、箱根というものの存在の大きさを改めて感じます。

その箱根駅伝ですが、ジャーナリストの生島淳さんが面白い考察を加えています。近年駅伝界では無名な大学が数多く出場するようになり、あっという間に常連校になることも多いのですが、大学側から見ると経営計画の中に箱根駅伝が完全に組み込まれつつある実態があるというのです。

大学は、多額の強化費を費やし全国から素晴らしい選手を勧誘します。その結果、短期間で強い選手を揃え上位に食い込んでくることから、既存の伝統校も負けて入られず切磋琢磨することによって競技レベルが上がってきます。大学側がなぜそこまで「箱根駅伝」にお金を費やすのかというと、それは箱根駅伝が開催される1月2日?3日という日程が大きく影響しているといいます。

丁度この時期、大学は入学試験の出願締め切り時期に重なってきます。つまり箱根駅伝への出場が大学の宣伝となり、受験料収入の向上に直結するのです。とある大学では箱根で上位を走行した場合、受験料収入が数億円単位で増えるというのですから、ビジネスとしてはもはや無視することはできないでしょう。

しかも、箱根駅伝では日本テレビの解説、アナウンサーが2日間、11時間にもわたって学校名を連呼し新聞にも大きく掲載されます。さらに当日の視聴率は20%後半、最高では30%を超える国民的人気番組ですから、これ以上の宣伝はないといえるでしょう。それをタダでやってもらえるのです。その分の費用を投資しても十分といえると思います。
当然、大学の期待を一心に受けるのですから監督や関係者の責任も重くなります。成績次第では解雇されてしまうまさにプロスポーツ並みの厳しい状況なのです。これは、テレビ放送が始まった1987年以前にはなかったことだそうです。

大学の思惑が色々あるにせよ、大会として盛り上がり学生の競技レベルが上がるのであれば、結果的にはいい動きなのかもしれません。中には、日本で長距離走者が弱いのは箱根駅伝という中距離走で力尽きてしまう学生が多いからだと指摘する人もいますが、逆に箱根がなかったら走ることはなかったという人の発掘や、箱根から先は完全に本人の努力次第であることを考慮すると、自分はこの大会は大きな意味があると思っています。

また、箱根駅伝には登場できなかった選手達の多くのエピソードや先人がつないできた大切なたすきが受け継がれています。その一つ一つを知ることができたとき、箱根の魅了は一段と高まっていくのです。今年は東洋大学が初優勝しましたが、来年は新たな戦いが待っていることでしょう。一箱根ファンとしては、今から来年の戦いが楽しみで仕方ありません。

【参考】be on Saturday 1月10日

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「箱根駅伝」―不可能に挑んだ男たち 「箱根駅伝」―不可能に挑んだ男たち
(2007/12)
原島 由美子

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