あしたまにあーな

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篤姫 第38回「姑の心 嫁の心」

2008年9月 21日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

今回は、嵐の前の静けさともいえるほどの静かな雰囲気の中で話が進んでいった様に思えます。天璋院も以前であれば、和宮と同じレベルで女と女の戦いを繰り広げたのかもしれませんが、幾多の困難を乗り越えてきた天璋院は、もはや和宮のあからさまな言い方に同様なんてしない様に思えます。

少しずつ幕末に向けて主要なメンバーが集まり始めましたね。まずは坂本龍馬。土佐藩を脱藩し、勝麟太郎の弟子になりたいと志願をすることになります。勝の「海を抑えることが大切」という先見の明を持った人が幕府側にいたからこそ、幕府もあと少しだけ生き残ることができたし、後の無血開城にもつながったんだなぁとしみじみ感じます。

余談ですが、北大路欣也の演技はさすがですね。勝麟太郎を演じる役者というのをあまり今まで見たことがないのですが、北大路欣也のはきはきとした演技が、余計できる人物であることを物語っています。

次に出てきたのが長州藩。これから薩摩と共に幕末を先導していく2大藩の登場です。まだ攘夷だとしか言ってませんが、これからどのような動きをしていくのか楽しみですね。

そんな中今回のメインは、将軍家茂が上洛する話でしょう。天璋院に後押しされ、攘夷は無理であることを帝に伝えるためですが、その裏を知った和宮から、嫌われてしまうことになります。この姑と嫁の考え方の違い、それぞれの立場というものはいつの時代も普遍なものなのでしょうか。家茂ももう少し気を遣ってあげればいいのになと思ってしまいます。

次回は、また時代が動き始めそうな予感。楽しみに待ちたいと思います。


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篤姫 第37回「友情と決別」

2008年9月 14日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

今回は内容が満載でした。一つ一つが本当に大切なものが多く、見逃せない回といえるでしょう。歴史としての転換点は少ないのですが、物語の中で重要な柱となる2人の人間関係について、今回ほど濃く出ているものは他にはないんじゃないでしょうか。

島津久光は、幕政改革を目指し遙か遠い薩摩の国から京の都を経て、江戸へと到着します。小松帯刀が幕府に話し合いを行うのですが、老中配下の人々はまともに取り合ってくれません。とうとう頭に来た久光は、大久保に手段を選ぶなと伝えます。

その大久保は、老中との話し合いの場の裏の部屋で刀をかちりとして老中達を脅します。これが利いたのか、幕府に改革案を認めさせてしまうのです。いつの時代でも力で押さえ込むと、それに反発する人は必ず来ます。強大な力があるのならその反発も跳ね返すことができるのですが、この時代そのような圧倒的な力を持っている人はいません。

薩摩も、周囲から非難されることになります。内部でも帯刀はやり方に疑問を感じるのですが、大久保は鬼になる宣言をここでも繰り出し、最後には「小松さぁとは考え方が違う」という捨て台詞まで残します。この後この考え方の違いがどのように展開するか、その布石となりそうです。

天璋院は、故郷薩摩のやり方に怒りを感じ、直接久光に話をするのするのですが、余計考え方が違うことに憤りを感じ、もう会うこともないと物別れに終わってしまいます。その出口にいる帯刀と目が合い、立場の違いに苦悩する姿に心苦しくなります。

すごく落ち込んでしまう天璋院に転機を与えたのは和宮でした。和宮が天璋院の所にやってきて、故郷を捨てることなどできないという言葉をきっかけに、天璋院も自分が故障である薩摩を捨てることなどできないと悟るのでした。

早速、将軍に頼んで帯刀を呼び寄せ、改めて友情を固めるのでした。ここが今回のメインですね。あまり多くのことをお互いに語らないのですが、これまでいっしょにやってきた囲碁をしながら、今までの二人の関係等、見てきた人は何かしら感じるものがあったのではないでしょうか。

久光の帰り際、生麦事件を引き起こします。これがこの先薩英戦争にいたり、薩摩が日本の主役に一躍出てくることになろうとは、このとき思っても見なかったでしょうね。もう少し、描写があってもいいかなとは思いましたが、このときはこれ以上描けないのかもしれませんね。

次回は、今回とは違って歴史的な出来事が起こりそうな感じ。すごく楽しみです。


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篤姫 第36回「薩摩か徳川か」

2008年9月 07日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

天璋院にとって今回は本当に心を痛めた回になりました。薩摩の志士たちが一斉に幕政改革を訴えて、薩摩から上ってきたのです。その中には、昔天璋院が「於一」だった頃いっしょに青春を過ごした、大久保、帯刀、西郷、有馬などがいました。

薩摩の中でもほんの少しだけ、思いがいっしょでない人たちがいて、それが火種となっていたのです。時代が時代なだけに、ほんの少しの違いによって人生までも大きく変えてしまうことになります。

まず西郷ですが、彼は久光のもとで忠誠を誓うことができず、命令を背いて久光から島流しまで言われてしまう始末。

次に有馬ですが、彼は帯刀や大久保の様に器用に生きることなどできることができない性格で、腰の重い久光よりも先に、突出することになります。寺田屋で、必死に止めようとする仲間達の制止を振り切ってしまったことから、同じ薩摩志士達によって討ち取られてしまいます。歴史の中で売る覚えだったのですがこれが寺田屋事件だったのですね。

その後、有馬も薩摩のことを思い、自分たちなりの形で久光達をバックアップしていたことを知らされ、残された人たちの思いを改めて結束させることになります。そういう意味で、有馬達の行動は無駄にはならなかったのだと思います。

次第に一つになっていく薩摩に対して、天璋院の立場はどんどん悪くなっていきます。それはそうですよね。自分も薩摩出身なだけに、周囲からは裏でなんかやっているんじゃないかと疑いをかけられても仕方ない事だと思います。

とうとう家茂からも疑われた天璋院は、静かに引き下がり、自分の部屋にあった薩摩ゆかりの品々をことごとく焼いていきます。始め、天璋院が去ったとき、大奥から去るのかと思っていましたが、そこまではやりませんでしたね。

それ以上に、自分が徳川の人間であることを和宮を始めとして本寿院、家茂たちにまで知らしめる結果となりました。これすらも計算して行った結果の様な気がしてきます。

次回は、薩摩からやってきた帯刀と7年ぶりに再開する場面。すごく楽しみです。

ところで、今回気になったのが2点。まず前回チョイ出した、坂本龍馬は今回全然登場してきませんでした。前回の前振りの意味がよく分らなくなってきました。今回出さないのであれば、あそこで出す必要はなかったんじゃないかな。まぁ、いずれにせよ、次回以降の活躍に期待しましょう。

もう一つは、ようやく許された慶喜が、あまりにも怖かったこと。なんか救ってくれた薩摩に敵意すら感じさせる程の鋭い目をしていました。家定も次期将軍に慶喜を推さなくて良かったと改めて思ってしまいます。いずれ登場する慶喜の動きにも注目したいと思います。


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