あしたまにあーな

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八重の桜 第38回「西南戦争」

2013年9月 22日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

前回からもの凄いフラグを立てまくっていた西郷は、とうとう鹿児島で挙兵したとの知らせが京都にも流れます。この辺りの動きは様々な大河ドラマでも描かれていて、自分の中では周囲から突き動かされた結果どうしようもなくなって挙兵したという印象だったのですが、今回の描写を見てみるとそのあたりはぼやかされています。ただ、後に山川との話の中でもあったように、自分は全ての武士の思いをつれていくと語っています。そもそもこのような場面が実際にあったのかどうかその史実は怪しいものがありますが、トータルで考えると西郷の思いを端的に伝えることができる最高の場面だったのではないでしょうか。

さらに、西南戦争で注目すべきポイントは旧会津藩士の活躍でしょう。前日の山川、藤田五郎、そして佐川官兵衛とこれまでの薩摩に対する思いを官軍として正々堂々とぶつけた面々の最期の散り際は壮絶なものがありました。特に佐川に関しては、このドラマの中では特別扱いをしているようで、いつものように中村獅童が長い時間にわたって熱演をするところをただじっと写しています。

変わって前回大もめだった同志社英学校ですが、熊本バンドの皆様も前回とうってかわって積極的でびっくりしました。自分たちが学校を変えていくんだという気持ちを全面に出しながら、活気溢れるマンモスの授業中に乱入してきたのは女性陣3名。これが次回への布石となるのですが、女性も平等に同じ事をしたいという人たち。このような状況にどのように取り組んでいくのか凄く気になります。これから先はこれまでのように知識があって先が読めるような状況ではないので、1回1回がどうなるのか気にしながら純粋に楽しみたいと思います。

◆八重の桜紀行◆
熊本県南阿蘇村
 - 佐川官兵衛本陣址
 
鹿児島県鹿児島市
 - 西郷洞窟

八重の桜 第36回「同志の誓い」

2013年9月 08日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

前回のプロポーズ成功から、現在の世の中では様々な出来事があり前回の内容が遠い昔のような気がしてしまいますが、しっかりと婚約も完了しこれからいざ学校設立というときに突然やってきたのが八重の女紅場からの解雇でした。ここには、キリスト教という宗教が京都の中でどのように位置づけられているかを示す重要な場面なのですが、かなりの唐突感をうけました。それも婚約というキラキラした場面の次が解雇で悩む八重という突然さ。その状況を把握するためになんとか、周囲の状況を注意深く見ながら追いついていったのですが、もう少し説明を入れて欲しかったと思います。

槇村に直談判をする八重は、その槇村から建前として耶蘇教徒にはならないと、みんなの前で宣言するように命じられます。この辺り、きっと後で何らかのフラグになっているんだろうなと思っていたら、見事に的中することになります。

いつでも困ったときに登場する大垣屋 遠山の金さんが登場し、地元の人々とのいざこざを見事に仲裁し一件落着。とうとう同志社英学校を設立することに成功するのですが、そこに怒鳴り込んできたのが槇村でした。聖書を朗読し始めたと当時なのが、「あなた、張ってましたね」と言われんばかりのジャストタイミング。明らかにおかしいです。それでも、リーディングの授業の一環として聖書を使っているだけだと「建前」を八重は槇村に申し上げ、その場はなんとかおさまります。帰り際に、覚馬に言った貸しはもうチャラだというのが、次に来る恐ろしいことの予感を感じさせます。

世の中としては、西郷が薩摩に戻って西南戦争への道をひた走り始めますが、彼もかっこいいことを言っています。それは「新しい芽が出るためには、枯れ葉は散らなくてはならない」ということ。自分が士族という旧時代の人々を引き連れてどこかへ向かう覚悟を感じます。次回あたり、それが顕在化するのではないでしょうか。明治の時代にあって、人々がどのように懸命に過ごしていたか、それを目の当たりにすることができる素晴らしい内容が続きそうで楽しみです。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 同志社大学 今出川キャンパス

八重の桜 第20回「開戦!鳥羽伏見」

2013年5月 19日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

圧倒的に不利である状況を慶喜も分かっていて、薩長に口実にさせるものを残さないように細心の注意を払いながら大坂に逃れます。このタイミングでどのくらいの藩や兵士が幕府軍に従っていたのかは分かりませんが、1万5千人という数字はあまりにも少ないように感じます。これで慶喜が「負けるはずがない」と自信たっぷりに言っている理由もよくわからないのですが、どこかに自信があったのでしょう。

この描写のちょっと前に、慶喜は諸外国を集めて、これからも徳川家が日本の代表者として交渉を行うことを宣言し、外国の皆様もそれを受け入れるということがありました。つまり、外国から見れば徳川が日本の代表であり、国内では薩長が実権を握っている。このアンバランスを上手くついて、日本を内乱状態にさせて混乱に陥らせることも容易に出来た場面でした。

ちょっと前に、日本は争っている場合じゃないと勝先生は言っていたのですが、まさにそれが現実の出来事となろうとしていました。どっちに転がっていくか分からない日本、物語ではあまりクローズアップされませんでしたが、鳥羽伏見の戦いの前年である1867年に坂本龍馬は暗殺されています。勝もあまり登場しない状況の中で、物語から日本を引っ張っていく人物に不足感があるのが残念なところ。会津は旧体制を守る立場ですし、会津でも考え方は「会津のため」であり、「日本のため」と考える人はいません。

大久保や西郷といった薩摩藩士以外にも、もっとたくさんの有名人がいて成し遂げていることなのですが、会津の立場からみると、ひとえに薩摩にやられたと見えてしまうから、このような演出になるのかもしれません。もう少しだけ大局的な立場から会津の状況を見てみたい気もします。

次回からは鳥羽伏見の戦いの敗戦処理とともに、戊辰戦争に向けた準備が着々と行われていく様子。八重の決意に注目したいと思います。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 御香宮(ごこうのみや)

八重の桜 前編 NHK大河ドラマ・ストーリー

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