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厳選!こだわり食材を探せ!

2009年5月 18日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

トキワ養鶏場

日本の食糧自給率が40%台にまで減少し、海外に食料を依存する傾向が高まっている今、農業や漁業が衰退しつつあり、従事者も高齢化を迎えています。この状況に誰もが危機感を抱き始めています。

今回は、農産物流通コンサルタントである山本謙治さん(通称やまけんさん)の力を借りて、農業、漁業、養鶏業の観点から地球に優しい食材に向けた取り組みについて見ていきたいと思います。

◆農業
秋田県大潟村では、ギャル社長で有名な藤田志穂が「イケてる農業」と題して、渋谷のギャルに農業体験をしてもらい、食について考えるきっかけを提供するノギャルプロジェクトが始まっています。

今、日本では空前の農業ブームで都内の家庭菜園はどこも大人気で1年待ちという状況もざらではありません。そんな中世界遺産の一つである白川郷にあるトヨタ白川郷自然学校では、循環型農業に取り組んでいます。日本全国で至るところにある休耕田を利用し、堆肥を肥料として農作物を作成するのです。

◆漁業
神津島では、たくさん獲れるにも関わらず売り物にならない魚が数多くあるといいます。その一例がゴマサバ。市場に出すことができない最大の理由はその採算性にありました。運賃や梱包料金だけで赤字になってしまうのです。神津島では1キログラムあたり200円を超えないと採算がとれないそうです。このゴマサバは100円以下なので、大漁であっても捨てるしか選択肢がないのです。

そんな、捨てられている魚も非常においしく食べることができるにも関わらず自分たちが口にすることができないのはなんとも残念でなりません。何かいい方策があればいいのですが、非常に難しい問題です。

◆養鶏業
卵の自給率を下げているのは、エサである海外産の穀物類です。そんなエサで工夫しているところが青森県にありました。それがトキワ養鶏で卵の黄身の色が白いのです。その白い卵の秘密は、米をつかったエサにありました。海外からのエサに頼っている状況を変えないといけないと考えた結果、日本で独自に仕入れることができる穀物である米に着目したのです。休耕田となっていた土地で飼育米を栽培し、それをヒナの頃から鶏に与えます。

さらに、地面にはもみ殻ともみ殻を灰にしたものを混ぜて敷き詰めることにより、衛生面やニオイの面をクリアしています。また、もみ殻と鶏のフンがまた飼料米の肥料として利用されると言うことから、循環型農業を実現しているのです。色だけではなく、おこめをエサにした方がトウモロコシよりもうまみ成分が高いことが証明されていることからも今、注目を集めています。

今、身近なところで農業や漁業を見直そうという動きが始まっています。誰かが何かしてくれるという考え方ではなく、自分たちの食べ物は自分たちの手で守るという強い気持ちを持った人たちが今後増えることによって、自ずと食糧自給率は上がっていくのではないでしょうか。

【参考】素敵な宇宙船地球号 2009年5月17日


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