あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > フリース


しまむらの服がかぶらない理由

2010年8月 19日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

安くて質の高い洋服を売っているお店として思い浮かべるのは、しまむらとユニクロではないでしょうか。自分もユニクロやしまむらの洋服を着ていますが、長持ちしていますしデザインもいいので、すごく重宝しています。一流ブランドに特別興味がないという人にとって、強い味方といえると思います。

そんな2つの企業ですが、実はまったく業態が違う企業なので単純に比較することはできないのです。ユニクロは商品を作り販売する「製造小売業」という業態であるのに対して、しまむらは企画や製造をせず、サプライヤーから仕入れた商品を売る小売業です。しまむらが売っている商品は、しまむらが作っているのではなく、社内に50人程度いるという仕入れ担当者がトレンドを見極めて洋服を仕入れるのです。

ここに、しまむらで買った服がかぶりにくい状況にある秘密があります。ユニクロは自社で大量に生産することによって、コストを下げ利益を得やすい状況にあるので、ヒートテックのように大ヒット商品が生まれると大きな利益を得ることができます。ただし、同じ商品を所有している人はどうしても多くなってしまいます。

それに対して、しまむらは「餅は餅屋」という考え方から今流行している商品を比較的タイムリーに利用者へ届けることができます。また売り切れてしまった商品と同じ物を仕入れることはせずに、また違った商品を仕入れる方法を採用していることから、利用者の間で服がかぶることは比較的少ないのです。ただし自社製品ではないので、仕入れコスト分だけ利益が薄くなってしまいます。

どちらがいいというのではないのですが、この2社の最新の財務状況を比較すると次のようになります。

ユニクロ 売上:6,850億円 利益:498億円
しまむら 売上:4,306億円 利益:217億円

単純に金額を比較しただけではその優劣を測ることはできませんし、業態が異なることからあくまで参考レベルに抑えるとして、現在ではユニクロの方が売上げや利益が高いことが分かります。

しかし、ユニクロはフリースやヒートテックのような人気商品を次々と開発して提供していかない限り、厳しい戦いを強いられてしまうのに対して、しまむらは流行にあった商品を仕入れて売ることができるメリットがあります。

今後どちらの業態が上昇していくのか注目すると共に、利用者ととしてはしまむらとユニクロそれぞれのメリットを有効に活かしてファッションを楽しんでいければいいのではないでしょうか。

【参考】J-CASTニュース http://www.j-cast.com/2010/08/18073352.html

ユニクロ vs しまむら(日経ビジネス人文庫) ユニクロ vs しまむら(日経ビジネス人文庫)
(2009/11/03)
月泉 博

商品詳細を見る

ユニクロ人気の影で

2009年12月 02日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

今、ユニクロが流行ファッションの一つとして定着しつつあります。同じ商品を着ることを「ユニかぶり」、他の人とかぶるのを防ぐために他の商品と併せて隠すことを「ユニ隠し」、アップリケや刺繍などを施して自分なりの洋服に仕立てる「デコクロ」といった言葉が登場しているのも、ユニクロが自分たちの生活に深く根付いている証拠といえるかもしれません。ユニクロを経営するファーストリテイリング社も過去最高益を達成するなど経営状態もかなりいいのも頷けます。

そんなユニクロに先週の日曜日に行ってみることにしました。かなり久しぶりで前に行ったのはフリースを購入するときだったのでかれこれ2年前くらいでしょうか。当時はフリースに続く商品を見つけることができずに、かなり苦戦していたと記憶しています。周囲と同じになってしまうということからユニクロを敬遠する人も多く、厳しい状態だったのが一転「ヒートテック」の登場により、再びユニクロの世界がやってきます。

自分も昨年売り切れ続出で購入することができなかったと言われるヒートテックが欲しいと思い、奥さんと出かけてみて驚いたのがその人の多さでした。お目当てのヒートテックを手にレジに並ぶと、あまりにも人が多すぎてレジには長蛇の列ができていたのです。その状況のすごさに自分も奥さんも手に持っていた商品を戻し帰ってきました。根気よく並んでいれば10分程度で購入することができたのでしょうが、そこまでして購入するほどでもないかなと感じてしまったのです。

衣料品売り場のレジは、単に商品の決済を行う場だけではなく、ズボンの裾上げの依頼や様々な依頼を受け付ける場所でもあることから、他の売り場よりも人をさばきづらい環境にあります。しかし、それははじめから分かっていたこと。商品を購入したいと感じる人に予め予測できるガマンを強いらせることはあまり望ましいことではないと思います。セールの時など一時的なものであればやむを得ない状況かもしれませんが、きっとこのユニクロのお店は来週も同じように多くのレジ待ちを作ることになるでしょう。

そうならないためにも、特設のレジを多く作ったり、決済以外のお客様については別の窓口で受け付けるなどの流れを作ることが大切なのではないでしょうか。こういう細かい取り組みがさらなる業績の向上に結びつくのだと思います。

【参考】日経Plus1 2009/11/28


ユニクロ思考術