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セアカゴケグモの天敵発見

2009年5月 09日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

セアカゴケグモという熱帯に生息しているはずの強い毒性のあるクモが日本で始めて発見されたのは平成7年のことでした。大阪府高石市で発見され、それ以降排水溝など比較的暖かいところで繁殖を繰り返し、その生息範囲を着実に北へ進めつつあります。

被害報告も年々増加し、平成20年度には9件にまで達しています。神経毒をもっていて、かまれた部分が腫れ、痛みが次第に広がり、呼吸困難など全身症状が表れることもあり、海外では死亡例もある恐ろしいクモなのです。道路の側溝などは小さい子供も手を突っ込んだりして遊ぶことも多いので、気をつけないといけません。

そのセアカゴケグモなんですが、これまで国内では天敵がいないとされてきました。天敵がいないということは繁殖し放題ということになってしまうのですが、この度大阪市立自然史博物館の調査によって、セアカゴケグモを食べるものがいることが分かったそうです。それがクモバチの一種の「マエアカクモバチ」で、堺市堺区内や大阪府豊中市内の石垣のすき間や公園の地面などで、このハチが針で刺して麻痺させたセアカゴケクモをアゴでくわえ引きずっている姿が観察されたといいます。

大阪市立自然史博物館学芸員の方によると、このマエアカクモバチは背中が赤さび色をしている点が特徴で、これまで別のクモを食べる姿は観察されていたのですが、入手しやすくなったセアカゴケグモも食べ始めたのではないかと説明しています。

一方で、気になるのがこのマエアカクモバチというハチ自体が在来種で、逆にこのハチが増えることによる弊害がないのかということになります。首都大学東京の清水晃助教によると、マエアカクモバチは国内でも比較的まれなハチで、生態があまりよく知られていないそうで、毒グモの駆除に使えるほど増殖させることができるか疑問の余地があると話しています。人工的に繁殖させなければセアカゴケグモを駆除することができないのであれば、なにか本末転倒なような気がします。

なにか在来種で、セアカゴケグモを食べてくれるような生物がいるといいのですが、それまでは自分たちで自己防衛をするのがまずは第一だと思います。それと共に、セアカゴケグモに噛まれたときにどのように対処すればいいのか、適切な薬はあるのかなどを広くアナウンスすることが今、求められているのではないでしょうか。

【参考】iza!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/250884/


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セアカゴケグモの危険

2007年6月 10日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

セアカゴケグモ

このクモの名前を知っていますか?

95年に大阪の臨海部ではじめて発見されてから、今では全国で広く見ることができるようになった特定外来種の毒クモなんです。

セアカゴケグモは、もともとは熱帯?亜熱帯に分布しオーストラリア、ニュージランド、ニューギニア、インドなどからその存在が報告されています。

その体長は、メスでは約1cmで全身ほとんどが光沢のある黒色で、細長い脚と腹部の背中側の中央に赤?オレンジ色(中には黄色)の帯が目立ちます。

腹部の腹面には砂時計型の斑紋を有します。これに対してオスの体長はメスの1/3以下の約3mmで、腹部は細く、その背面は灰白色で中央に縁取りのある白い斑紋があり、その両側に黒紋が2列に並んでいます。

繁殖時期は真夏で、この時期に活動が活発となり、注意が必要です。生息場所は、屋外の建物の隅、道路わきの側溝の内部や蓋の隙間、フェンスの基部やベンチの隙間、庭石・墓石の間や窪み、コンクリートの割れ目など外敵から攻撃されにくい場所にいます。

皆さんの街中にも見ることができるかもしれません。

セアカゴケグモ自身に攻撃性はなく、驚かされると死んだふりをするなどおとなしい性質なので、素手で捕まえようとしない限り、咬まれることはほとんどありませんので、そこまで神経質になることはないと思います。

ただし、このクモは毒グモなので咬まれると激痛を伴いますが、死亡することは非常に稀です。毒の主な症状は痛みです。他に発汗、発熱、発疹が起こる場合があります。全身症状を示す人はごく稀ですが、その多くは咬まれて3?4時間後に、吐き気、嘔吐、めまい、頭痛、高血圧、呼吸困難、排尿困難、全身の関節痛などの全身症状を示すと報告されています。胸部の痛みは心臓発作による痛みと間違われることもあります。

公園で子供を遊ばせる時など、気をつけないといけませんね。