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八重の桜 第44回「襄の遺言」

2013年11月 03日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

初めから、襄の体の様子が良くないことを物語るような描写がずっと続きます。そしてスイスの山奥でとうとう自分の最期を悟った襄は、苦しみながら遺言状を書きます。この辺りでほとんどの視聴者は襄の命もあと少しであると信じて疑わなかったのではないでしょうか。途中で同志社女学校でのいざこざを混ぜてながらも、襄が次の日快方に向かうことを知ったのは物語の中盤でした。随分引っ張った結果、大どんでん返しでした。視聴者としても、ここで襄がなくなってしまったらなんだか物足りないなと感じている人も多かったと思うので、これはこれで良かったのですが。

その襄が外国に行かなければならなかった理由が資金集めでした。伊藤博文に国のためになるような人材を育てることができると言っても、それは東京大学のような官学でまかなうので、私学のことは知らないと冷たい態度。さらに徴兵の免除も私学には当てはまらないという完全に不利な状態だったのですが、設立の際に官学ではできない自由な教育をしたいということから私学はできたのに、こういうときだけすがってくるのは虫がいいというのは確かに伊藤が言うとおりなのかもしれません。何事もそれまでの既成概念を壊すような動きには理解が進まないものなのかもしれません。

そして、物語は徐々に時栄と斗南からやって来た書生である青木栄二郎の2人について話が移っていきます。青木栄二郎はやけに眼がキラキラしていて、いかにもこれからちょっと色恋沙汰をおこしちゃうぞ、みたいな雰囲気がバリバリでしたが、やはりその通りになったようです。ちょっと疲れて休んでいた時栄の代わりに覚馬に水を持ってくるという動きで、覚馬は何かを察したらしく、厳しい表情。次回はこれがもっともっと発展していきそうです。これまでこのようなスキャンダル的なことはなかったので、毛色の違う八重の桜を楽しみにしたいと思います。

◆八重の桜紀行◆
兵庫県神戸市
 - 神戸教会

京都府京都市
 - 彰栄館

八重の桜 第43回「鹿鳴館の華」

2013年10月 30日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

今回は山川家の物語となりました。それにしても山川の家の方々の肩書きは本当に凄いものばかりであることが改めて分かります。浩は陸軍の重職についているし、健次郎は東京大学の教授をつとめていて五女の捨松もアメリカ留学から帰国し、陸軍中将の大山巌から求婚されるような存在になります。

今回はその話がトピックスなんですが、それにしても捨松は日本に帰ってきても英語を話し、洋風な服装をしているのですが、周囲から浮いているという考えはなかったのかと不思議になります。アメリカで生まれ育ったのであれば、日本という土地柄を知らないので、仕方がないのですが、11歳で日本を出たのであれば、ある程度は分かっているはず。

それでも、その華やかな雰囲気があったからこそ、大山巌も目が向いたという要素もあるのかもしれません。坂の上の雲で登場する大山は既に歳をとっていましたが、陸軍を立派に指揮している姿が目に焼き付いていて、そんな大物の妻となった捨松は、この時そんなことになるとは知らないというのが歴史の面白さなんだなと感じます。鹿鳴館の華という題名は、まさに捨松のことを指すようで、自分も初めて知りました。

次回は、新島襄の最期となりそうな雰囲気。八重のとってかけがえのない人であり、もう少しだけ登場していてもいいと思うのですが、その先のことも考えるとこの辺りが限界なのかもしれません。覚悟しながら自分も望みたいと思います。

◆八重の桜紀行◆
東京都千代田区
 - 九段坂公園

栃木県那須塩原市
 - 大山記念館

八重の桜 第42回「襄と行く会津」

2013年10月 21日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

タイトルだけ見ると、パックツアーの名前かと間違えてしまうようなものですが、襄が会津に行きたいと思うようになったのは、板垣退助に優しくミルクセーキを作ってあげたときに、彼から会津について聞かされたからというシナリオで進んでいきます。京都に帰るとさらっと会津に旅行に行こうと思うと進言する襄に八重達は驚くとともに、ずっとこの時を待ち望んでいたという期待をも感じているようでした。確かに、みねと伊勢も連れて行くとなるとその目的はただ一つ。会津でうらに出会うことしかないでしょう。今回の見所はその1点に尽きるでしょう。

そして次の場面では感動の再会シーンかと思いきや、その手前の安中での熊本バンドの集合でした。ちょっと拍子抜けしてしまいましたが、それでも、かつてとげとげしかった彼らも今では伊勢を始め妻をもってから、ますます丸くなっていき、同窓会気分で少しだけ見ていて羨ましく感じました。

さて、今度こそ会津に向けて出発する一行。到着したのは、会津の街が一望することができる丘の上。金色に輝く街は見ていて息をのむほど素敵なのですが、街の中に入ってみるとかつての城下町は完全に姿を消してしまい、住んでいる人々は戦の前の出来事も記憶の片隅に追いやられているようでした。八重たちの一行は完全に容姿の面で浮いており、周囲から異国人呼ばわりされます。

そんな中、始めに発見したのが角場でした。八重が生まれてから人生を大きく左右されることになった重要な場所は、ひっそりと隠されるように息づいていました。その中で八重はこれまで自分の人生に大きく関わった人々の姿を思い浮かべ、さらに静かに一つ一つの出来事が輝いているようだと語ります。

そこに通りかかったかつての山本家のお手伝いさんだった人を通じて、神社で手を合わせるうらを発見します。とっさに逃げようとするうらでしたが、みねの声がけによって踏みとどまり実はずっと娘の幸せを祈っていたことが分かります。この辺りは、もはや親子の思いをひたすら通じ合う場面で、余計なことは考えずにじっと見るのが1番。最後も娘の幸せを願って去っていきます。これでうらの思いは叶い、今後登場することもほとんどなくなっていくんだと思いますが、山本家にとって凄く大切な人であったのは間違いありません。

さて、重要なシーンを乗り越え、次回は山川家に話が移っていきそうです。かえって来るなり英語だらけの娘がどうなっていくのか、じっくりと確認したいと思います。

◆八重の桜紀行◆
群馬県安中市
 - 新島家旧宅