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西郷どん 第35回「戦の鬼」

2018年9月 16日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

前回までで大政奉還を行った慶喜に対して、開国派のなかでも考え方の違いが露見することになります。坂本龍馬たちは、徳川と戦をすることによってまた歴史は繰り返されてしまい、そのことが海外からみたら内戦とみられ結果的に日本をまずい状況に陥れてしまうと考えたのに対して、西郷はあくまでも慶喜を討たないとしぶとく徳川は生き残っていくと考えたのでした。

この考え方の違いは決定的であり、これ以上二人が同じ道を進むことができないと諦めざるを得ない状況になってしまいます。龍馬が持ってきたカステラも本当であれば二人で笑いながら食べるつもりだったのでしょうが、それも叶わないまま有名な龍馬の暗殺につながっていってしまいます。

吉之助のなかでそこまで慶喜に対して徹底的に行きたかった最大の理由は、異国へ日本を切り売りしてしまおうとした出来事があったからに他なりません。日本を思うとき、そのような行為を行おうとした人物を吉之助の中でどうしても許すことはできなかったのでしょう。それは弟の信吾と話をしていたときにも強調されていたことでした。

次回からは、ますます激動の維新がやってきます。まずは鳥羽伏見の戦い。数年前の八重の桜では会津軍の立場からこの戦を見てきましたが、今回は薩摩の目線です。信吾の命もどうなってしまうのか気にしながら楽しみにしたいと思います。

■紀行■
・大阪府大阪市
 大阪城公園
 JR「大阪城公園」下車 徒歩15分


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

西郷どん 第34回「将軍慶喜」

2018年9月 09日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

数年前の大河ドラマではほぼ主役であった徳川家茂ですが、今回はほんの数秒の登場でなくなってしまいます。その後の将軍の座に慶喜はつかないとの見方が有力だったのですが、吉之助は将軍になるだろうなというぼんやりとした予測をもっていました。この辺りの理由は語られることがなく、なぜそのように感じたのかは不明なままですが、吉之助の中には慶喜に対する畏怖があったのではないかと思います。

状況はどんどん進み、慶喜は将軍の座につき、その立場を利用して各藩への根回し作戦、および外国特にフランスへの支援を要請していきます。そのフランスからは軍事支援を行う代わりに薩摩を譲り受けたいというもの凄い提案を受けるのですが、この辺りの結末は見えていません。このような重大な内容が噂話などで各方面に簡単に広まってしまう状況も統制が取れていない状況を示すものではないでしょうか。

吉之助も言うようにイギリスやフランスの力を借りれば目の前にいる敵を打ち破ることは簡単なことだと思います。しかし、それをやってしまうと彼らはその見返りとして領土であったり、自国に有利で日本には不利な条件を出してくるのは明らかでした。それを慶喜が受け入れようとするのであれば、それをどんな手を使ってでもなんとかするというのはすごく自然な事のように思えます。

吉之助が進むべきと感じた道は倒幕でした。この言葉自体はこの時代では通用するものではなかったと思いますが、それでもみんなが自然に使っているのに若干の違和感を覚えます。平和裏にことを治めようとする吉之助であったのですが、こと慶喜に対しては完膚なきまでに叩くことを決断した背景を次回以降じっくりと見て行きたいと思います。

■紀行■
・京都府京都市
 元離宮 二条城
 JR「京都」からバス「二条城前」下車すぐ


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

西郷どん 第33回「糸の誓い」

2018年9月 02日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

初めから寺田屋を舞台にした坂本龍馬への襲撃事件ですが、入浴中にお龍が捕らえる者たちをいち早く見つけ出したことによって、なんとか一命を取り戻します。静養とかくまうことを名目にして薩摩へと案内した吉之助は、そこで実はイギリス公使パークスを迎えるためのアドバイスを求めるという真意を伝えます。

適切なアドバイスをしつつ、龍馬は九州各地へお龍を連れて文字通り静養をすることになります。ここでお龍が龍馬に対して自分の意志でどこまでもついて行くというまっすぐな気持ちが、糸の心にも影響を及ぼすことに。これまで愛加那のことを正面から吉之助に聞くことが出来なかった糸ですが、お龍の影響を受けて初めて腹を割って話すことができたようです。このことが要因であったかどうか分かりませんが、吉之助と糸の間には子供が授かることになります。

政治の世界に目を向けてみると、吉之助のおかげでパークスの交渉も上手くいき、薩摩とイギリスの関係がいい方向に向かいそうな雰囲気でした。こうしてみると、かなりドラマとして盛っていることを差し引いても、吉之助の存在感がひときわ大きいことが分かります。そんな吉之助に次の壁として立ちはだかるのが将軍となる慶喜。この先どのように対峙していくのか楽しみにしたいと思います。

■紀行■
・鹿児島県霧島市
 霧島神宮
 JR「霧島神宮」からバス「霧島神宮」下車 徒歩3分


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美