真田丸 第25回「別離」
北条家が前回滅亡し、名実ともに天下統一を果たした秀吉。次なる戦いは朝鮮出兵なのですが、それまで少し時間がありそうなので、何のネタを持ってくるかなと思っていたら鶴松の最期のシーンでした。悲壮感が漂うシーンが多いのだろうなと思っていて、確かに秀吉や茶々の周辺ではそんな雰囲気だったのですが、意外だったのがそれ以外の人々。
特に、真田家の人々は明らかに笑いを取りにいっているではありませんか。鶴松のために持ってきた薬草をせんじて薬を作るのですが、その途中で肝心な液体を捨ててしまうという失態だけでなく、少しだけ残った薬を昌幸が飲んでしまうというダブルパンチ。
それだけでなく。信幸も妻に迫って人を呼ばれそうになるという大失態を織り交ぜながら、全体として盛り下がらないような工夫が至る所に組み込まれているあたり、演出が上手いなと感じてしまいました。さらに、利休の思いをしっかりと伝えることによって、これまでの大河ドラマファンの心をつかみながら、ライトな視聴者も上手く取り込んでいるような気がします。
次回は、朝鮮出兵をさくっと終わらせる雰囲気が漂っていますが、少しずつ豊臣家が怪しくなってきたので、注目してみていきたいと思います。
◆真田丸紀行◆
大阪府堺市
- 南宋寺
NHK大河ドラマ「真田丸」オリジナル・サウンドトラック [ 服部隆之 ]
|
◆関連する記事◆