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タクシー業界の今

2010/01/09 Category: 日記

久しぶりに仕事の都合で深夜帰宅になってしまいタクシーを利用して帰ったときのこと。後部座席について行き先を告げてぼーっとしていたのもつかの間、運転手の60代とおぼしき男性が突然話しかけてきます。この時は仕事の疲れもあって少し休みたいという思いもあったのですが、せっかく話しかけてくれたので話し始めることにします。

運転手の方は「お仕事お疲れさまです。最近景気はどうですか?」という世間話から始まるのですが、どうやら彼は私の答えに興味があるのではなさそうで自分が今いかに厳しい状況なのかを知って欲しいようです。そこで聞き手に徹することにしました。運転手からみるときっと話しやすい相手だと見られたんでしょうね。

彼がまず語ったのはタクシー運転手という仕事の大変さでした。個人タクシーである彼は先月のお客様の数が10人程度だったといいます。そのくらい今の不景気が押し寄せていてとても厳しい状況だそうです。彼はお客様を選んで乗せているそうで、泥酔した客は乗せないようにしているといいます。仲間内からはそうやっているから売り上げが上がらないと言われるそうですが、車内を汚されたり絡まれたりすると客と戦闘モードに豹変するとのこと。今穏やかに話す彼からはとても想像つかないことですが一体どうなってしまうんだろうと少し興味もあります。

今、タクシー業界では以前とは違う流れができているそうです。そのきっかけとなったのが「居酒屋タクシー」に対する社会的な批判が挙げられます。居酒屋タクシーとは、客に車内でビールやおつまみ、おみやげを渡すことによって次回からも継続して呼んでもらおうとするもので、多くの常連をもつことによって継続的な収入を得ることができます。しかしこの行為は公務員にとって特定の人から便宜をうけるものではないかという批判から、大きな問題となりました。居酒屋タクシーと呼ばれるタクシーは通常タクシーが並んでいる列には並ばないといいます。電話で客から依頼が来るのでその必要もないので、ある意味居酒屋タクシーとそれ以外のタクシーとで棲み分けが出来ていたといえます。ところが、その居酒屋タクシーが激減したことによって一般のタクシー列に流れてきたのです。それによって客争奪戦は激しくなり運転手にとっては非常に厳しい環境になっているといいます。

この話を伺い、何も返すことができずただ運転手にがんばってくださいとしか言うことができませんでした。環境のせいにすることは簡単ですがそれでは解決策は出てきません。今はただこういった状況が少しでも良くなることを願って自分にできることを一生懸命にすることしかありません。いつか報われる日が来ることを願ってやみません。


乗り物が大好きな子どもたちはもちろん、おしゃれなレトロ感はパパも気に入るはず。【お買い物…




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