おいしい水を見極めよう
今年の夏はそんなに暑くないといってもやはり暑いと感じてしまうあたり弱いところなのですが、そんな暑い時期に自動販売機やコンビニで買ってしまうのが水ではないでしょうか。お茶やスポーツ飲料など数多くある中で水を購入するというのは以前であれば損をしたような気分になりましたが、今では立派な選択肢になっています。
2009年7月のある週における、ペットボトル入りの水売り上げランキングは以下のようになっているそうです。
1. コカ・コーラ/い・ろ・は・す
2. サントリー/天然水
3. 大塚ベバレジ/クリスタルガイザー
4. 伊藤園/エビアン
5. キリンビバレッジ/ボルヴィック
1位のい・ろ・は・すは、この中で最も最近登場したミネラルウォーターなのですが、見た人は分かると思いますが、とにかく軽いのです。飲んだ後邪魔になるペットボトルをくしゃくしゃと小さくして捨てることができるので便利な点と、環境にも配慮している点が受け入れられてるのではないかと言われています。また、2位の天然水は、関東の人であれば南アルプスの天然水という方がわかりやすいと思いますが、実は地域によって採水地が異なり、関西圏では「奥大山」、九州では「阿蘇」の水として売られているそうです。正式名称はただの「天然水」ということで、非常にシンプルなことが分かります。
このようなミネラルウォーターで気になるのが「硬度」ではないでしょうか。水1リットル中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を数値化した値が120ミリグラム以上を硬水、それ以下を軟水と世界保健機関で定めているとのこと。一般に日本では水が山から一気に流れ出てしまいミネラルが溶けにくいため、軟水になりやすいといわれています。
この硬度ですが、人間総合科学大学の藤田紘一郎教授によると硬度の高い水を飲んでいると脳梗塞や心筋梗塞になりにくいことがわかったそうです。これはカルシウム量が体内で減ってしまうと、体内でSOS信号が副甲状腺ホルモンとして出され、骨などからカルシウムを補充し始めます。補充が完了した時点でSOS信号が止まればいいのですが、そううまくはいかず体内にカルシウムが補充されすぎてしまい、血管壁にカルシウムが付着し動脈硬化を引き起こしやすくなってしまうというのです。
では、硬度の高い水を飲めばいいのかというと必ずしもそうではありません。人には体に合う水というものがあり、硬水を受け付けない人もいると思います。自分の体にあった水を長く飲み続けることが大切だと、水のソムリエの方もおっしゃっています。様々な水を飲んでみて自分の体に合う水は何かを見つけることが大切なのです。その過程を楽しむことも健康への第一歩なのかもしれません。
【参考】
・相鉄瓦版 http://www.sotetsu-group.co.jp/kawaraban/181/feature01.html
・be on Satueday 2009年7月25日
・日本経済新聞 2009年7月26日
お試しセット!四国剣山森の天水/1500ml×32パックセット
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