夏風邪のポイントは水分補給
夏の風邪は経験上本当にたちが悪く長引くことが多いように感じます。暑い時期に風邪というと何となく似合わないような気もしますが、インフルエンザなどの感染症も今の時期もなお増え続けている現状を考えると、冬の時期と同様うがい手洗いは欠かすことができません。
夏風邪といってもその種類はいくつか存在し、風邪の代名詞ともいえる鼻水やせきなどの症状はあまりでないといいます。その代わり、急な発熱やのどの痛み、発疹ができるのが特徴で、ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱といったものが挙げられます。いずれもウィルス性の病気です。
・ヘルパンギーナ、手足口病
エンテロウィルスというウィルスによる病気
・咽頭結膜熱
アデノウィルスというウィルスによる病気で、プールを介してうつることが多いのでプール熱とも呼ばれている
大人であれば、医者に診てもらい病気を確定することによって後は体を休めることができますが、小さな子供が掛かった場合には少々心配です。そこで、いくつかの小児科の先生のアドバイスをもとに幼児が夏風邪に掛かった場合の対処方法について見ていきたいと思います。
◆予防
この時期旅行にいくことも多いと思いますが、その際には疲労で発症リスクが高まるので昼寝や就寝時間などなるべく日常と同じペースを保つように親が心がけます。
◆症状の観察
幼児の場合、自分で言い出すことができない状況にあるので親がしっかりと状況を見てあげている必要があります。以下に、それぞれの仕草の例を示します。
・ヘルパンギーナは喉が痛いので、よだれを垂らしたり口に指を入れたりする。
・手足口病は、口の中にできた水疱が破れて痛む。
◆処置には水分補給と熱対策
1週間前後で自然に治るといわれていますが、まずは必ず医師の診察を受けるようにします。その上で家庭での対策も必要です。最も大切なのは脱水を防ぐことにあります。しかし、子供は母乳や水をなかなか飲まないので、水分をどうやって補給してあげるかがポイントになります。その場合には、アイスクリームやプリン、ゼリーなど冷たくて甘く、どろっとしたものが効果的です。高熱対策として、市販の冷却シートをわきや首筋、足の付け根などにはると楽になります。
◆回復後の注意事項
症状が消えて2週間から3週間後までは便にウィルスが含まれているので、家族みんなで手洗いとうがいを心がけます。
熱さで体もバテ気味になるこの時期だからこそ、体力を温存し次の日に疲労を残さないよう規則正しい生活を心がけることが一番の対策といえると思います。最近子供も思いきり遊んで疲れないと夜ぐっすり眠らないのですが、この時期は特にウィルス対策をいつも以上に気に掛けておきたいと思います。
【参考】読売新聞 2009年7月25日
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